【日本ハム】清宮、右手親指骨挫傷で2・11デビュー戦延期も

スポーツ報知
都内の病院で痛めた右手親指の精密検査を終え、寮に戻ってきた清宮(カメラ・泉 貫太)

 日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(18)=早実=が19日、右手親指付け根(母指基節骨=きせつこつ)の骨挫傷のため、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で行われた新人合同自主トレで一部別メニューとなった。米アリゾナでの1軍キャンプは予定通り帯同する見込みだが、12球団最速の2月10日(日本時間11日)に現地で行う韓国KTとの対外試合出場に黄信号がともった。

 体幹トレーニングを通常通りにこなした後だった。清宮は視察に訪れていた栗山監督と約1分間話した後、ベンチ裏に消えた。全体練習で予定されていたキャッチボールと打撃練習を回避した清宮は「大事を取ってです。確かに環境(の変化)は多少(影響が)あるのかなと思います」。白水(しろず)コンディショニング担当は「投げたり打ったりの練習量が増えてきていて、親指の付け根辺りが少し張っている」と説明した。

 練習終了後には、球団トレーナーとともにタクシーで都内の病院へ向かい、MRI(磁気共鳴画像装置)検査で「右手母指基節骨骨挫傷」と診断された。20日は新人合同自主トレは休み。21日から始まる第4クールで打撃練習など一部メニューを制限し、26日に再検査を受ける。

 指揮官も心配を隠せなかった。午前中に合同自主トレを視察後、千葉県内で行われたニッポンハムグループ展示会内で特別講演を開催。清宮について「昨日(18日)トレーニング中にダンベルの時、手と手をぶつけて」と負傷した状況を明かした。1軍キャンプへの影響は「全然(ない)」と否定しつつも、2月10日の韓国KT戦を含む米国での3試合の出場には「体が追いついてこなければ、無理させるところではない」と慎重姿勢。実戦デビューがずれ込む可能性がある。

 21日以降の練習については本人が「たいしたことはないです」と話すように、大事には至っていない。首脳陣は将来の主軸候補の状態を慎重に見極めていくことになりそうだ。(小島 和之)

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