松坂、米国から帰国“隠密調整”…２３日中日テストへ

　中日の入団テストを受ける松坂大輔投手（３７）＝前ソフトバンク＝が本番前日まで“隠密調整”することが２０日、分かった。関係者によると、この日、自宅のある米国から帰国。２１、２２日に「名古屋ではない国内某所」（関係者）で体を動かしてから２２日夜に名古屋入り。２３日午後に非公開のテストに臨む。最終調整も事実上、報道陣をシャットアウトした静かな環境で行うことになった。

　テスト自体はセレモニーの色合いが濃い。西武時代から松坂と懇意で入団テストをアレンジした友利国際渉外担当は「米国からリポートをもらっている。見た限りは大丈夫」と合格に太鼓判を押した。この日は松坂について発言しなかった森監督も、合否の判断について「顔を見ればいいよ」と、冗談交じりで“顔パス”であることを認めている。

　友利氏はまた、マーリンズをＦＡになり中日が獲得を狙うイチロー外野手（４４）について、「準備はしますが、基本は向こう（米国）でしょ」と、イチローの第１希望であるＭＬＢ残留が絶望的になったタイミングで、代理人との交渉を加速させる考えを示した。その上で「でも、地元に帰ってきてほしいというのはある」と重ねてラブコールを送った。