【阪神】掛布SEA、ライバル球団を丸裸にする セ5球団キャンプ視察

スポーツ報知
新人合同自主トレ視察を終えて引き揚げる掛布2軍監督

 阪神・掛布雅之オーナー付シニア・エグゼクティブ・アドバイザー(SEA、62)が、セ・リーグのライバル5球団の春季キャンプを全て視察する計画を立てていることが21日、分かった。阪神も1軍の沖縄・宜野座、2軍の高知・安芸と両キャンプを視察予定で、フロントマンに転身したミスタータイガースがいよいよ精力的に動き回る。

 昨季限りで2年間の2軍監督を退任し、アドバイザー的な立場でのフロント入り。坂井オーナーからは「フリーハンドに近い形で」と、常勝軍団づくりへの活動を期待されていた。ソフトバンクの若手育成方法や、日本ハムのドラフト1位・清宮にも強い関心を持っていたが、まずセ・リーグの相手球団を総合的に分析することから始める。

 各キャンプ地では、編成面だけでなく、練習内容や施設などを鋭くチェック。抜群のコミュニケーション能力を生かして、現場の監督やコーチ、選手から直接取材することになりそうだ。特に永遠のライバル・巨人、リーグ連覇中の広島は、チームづくりの仕上げとなる沖縄での2次キャンプ終盤での視察予定で、特命007として眼力が期待される。

 昨年10月27日のSEA就任会見では「素直に、いいものはいい、ダメなものはダメと言える自分でいないといけない。球団に対して、いいことだけを言うことがプラスになるとは思わない」と所信表明。球春到来とともにハードに駆けずり回り、様々な観点から、球団に歯に衣(きぬ)着せぬ助言をしていく。

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