【オリックス】2年目右腕・山岡、自腹購入「ハイテク球」でデータ計測 

スポーツ報知
練習開始前にアプリで回転数などをチェックできるボール「テクニカル ピッチ」でキャッチボールをする山岡

 オリックスの山岡泰輔投手(22)が22日、大阪・舞洲で自主トレを公開し、ハイテク球を導入したことを明かした。今月、購入した「テクニカルピッチ」はセンサー内蔵の硬式球で、球速や回転数などのデータが計測できる優れもの。この日、キャッチボールで使用した2年目右腕は「ボールの状態が分かればいいかなと。シーズン中も使っていきたい」と最新技術を武器に飛躍を誓った。

 投球距離のキャッチボールで投げ込む度に、スマートフォンを食い入るように見つめた。ハイテク球の計測データは即時にスマホに転送されて確認できる。投球の伸びを表すホップやドロップの指標も表示。「きょうはドロップ、ドロップばかりでした。(自分が投げた)感覚と近づけていきたい」と意欲を口にした。

 今オフ、地元・広島での自主トレで個人トレーナーに勧められ、導入を決めた。「(シーズン中も)何球か投げたりして使いたい」と信頼できる相棒を手に笑顔を見せた。

 ルーキーイヤーの昨季は8勝を挙げたが、オフに「右肩腱(けん)板炎」と診断された。3月に同級生の一般女性と入籍予定の22歳は、食事面でもトレーナーと婚約者の協力を得て体調管理に努めている。「2ケタ勝った投手が何人も出てきて、優勝できたり、クライマックス・シリーズに出られる。その一人になれるように」。多くの支えを力に変え成長を約束した。(原島 海)

 ◆テクニカルピッチとは アクロディア社が開発した最新のセンサー内蔵の硬式球。球速や回転数、回転軸、腕の振りの強さ、変化球の変化量など詳細なデータの測定が可能。データが転送され、タブレットやスマホのアプリなどで確認できる。重さや素材は通常の硬式球と同じ。価格は2万1060円(税込み)。昨年は巨人が秋季練習で、阪神が秋季キャンプでテスト導入した。

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