【楽天】ルーキー9選手、マー直伝の極意胸にキャンプへ

スポーツ報知
リラックスした表情でノックを受けるヤンキースの田中(右上)と、田中の練習を気にしながら合同自主トレを行う近藤(左上)、トカゲのような動きを取り入れたトレーニングに挑む寺岡(右下)、軽快に内野守備練習をこなす山崎(左下)

 楽天の新人9選手が23日、楽天生命パーク内でヤンキース・田中将大投手(29)から特別講義を受けた。新人合同自主トレの一環として毎年行われているもので、新人選手の質問に田中が答える形で進行。メンタル面の重要性やブルペンでの極意を伝授された新人選手たちは、“マー君の教え”を胸に、初めてのキャンプへと臨む。

 大きな存在感に圧倒された。ドラフト1位の近藤弘樹投手(22)=岡山商大=、同3位の山崎剛内野手(22)=国学院大=は、田中の印象を聞かれると「オーラがすごかったです」と声をそろえた。同7位の寺岡寛治投手(25)=BC石川=は「メジャーリーグという頂点でやっている人の意見。心に響くというか、いろいろ考えて、試行錯誤して今の考えにたどり着いたんだろうなと感じました」とカリスマ性を口にした。

 それぞれの質問に丁寧な“返球”が来た。近藤は「新人のころ、どういうことを考えながら過ごしていたか」を質問。「1軍で活躍するんだという気持ちを、1年目からずっと持っていたと。強い気持ちを持つことが大事だという話が、印象に残っています」。甲子園、WBC、日本一とテレビで見ていた右腕の言葉に「すごく上の方ですが、追いついて追い越せるように、自分も頑張りたい」と強い刺激を受けた。

 寺岡は投手らしく「ブルペンで大切にしていること」を聞いた。「体のバランスを意識しているということでした。ワインドアップでもクイックでも、体のバランスが整っていれば、いい球がいく。逆に球がいかないときはバランスが崩れているから、修正すれば悪いときでもそれなりの投球ができる」。逆に打者の山崎は「対戦して、どんな打者が嫌か?」を質問。「ブンブン振ってくるより、確実にコンタクトしたり粘りのある打者が嫌だと。一流の投手が嫌がるのはどういう打者だろうと、投手にダメージを与えられる打者になりたいと思って聞きました」と目を輝かせた。

 約1時間の濃密な時間。大先輩からの数々の貴重な言葉に、近藤は「目標を高く設定して、段階を経てやっていきたい」と決意を新たに。伝授された“マー君の教え”を胸に、まずは開幕1軍を目指す。(山口 泰史)

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