【阪神】藤浪、新兵器・カーショー直伝のカーブ披露「今までやったことのない感覚」

スポーツ報知
前日に米国から帰国したばかりの藤浪がブルペン入りし、元気いっぱいの姿を見せた(カメラ・谷口 健二)

 阪神・藤浪晋太郎投手(23)が23日、兵庫・鳴尾浜でブルペン入りし、カーショー直伝の「カーブ」を披露した。米テキサス州でダルビッシュ有投手(31)=ドジャースからFA=、クレイトン・カーショー投手(29)=ドジャース=と約2週間の合同自主トレを打ち上げ、22日に帰国。時差ボケをものともせず、サイ・ヤング賞3度の世界最強左腕から授かった新兵器に磨きをかけた。

 変化球を交ぜ、33球の本格投球。スライダー、カット、ツーシームに加え、昨季まで試合でほとんど投げなかったカーブも。鋭く曲がり落ちるカーショーの代名詞だ。「教えてもらいました。(投げ方は)今までやったことのない感覚。彼ほどのカーブになるかと言われれば絶対に無理ですけど、いい感じには投げられる」と手応えを示した。

 見守った福原2軍投手コーチは「リリースするポイントがよく、しっかりたたけていた」と力強いストレートも高評価。藤浪自身も「カーブ自体が良くなるというより、まっすぐの感覚にいい感覚が出てくる」と、分析しており、昨季まで悩まされた“抜け球”も解消されそうだ。

 昨季はプロ5年目でワーストの3勝。初の海外自主トレでは、ダルビッシュと、カーショーという豪華な手本のもとで復活への光を探した。「心身共にいい状態で、充実したいいオフを過ごせたと思っているので楽しみです」。表情は自信に満ちあふれていた。(島尾 浩一郎)

 ◆黒田氏と強い絆

 カーショーといえば、2016年で現役引退した元広島の黒田博樹氏との絆が有名だ。黒田氏がドジャースでメジャー1年目の08年に、カーショーもメジャー昇格。13歳差の「同期」だった。ドジャース在籍の4年間、キャッチボール相手を務めるなど互いにリスペクト。黒田氏が日米通算200勝を達成すると、「自分のことのようにうれしいよ。偉大な実績だ。ヒロはここでも素晴らしいキャリアを残したけど、彼が日本に帰ってやり遂げたのも本当にうれしいこと」と祝福コメントを寄せた。

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