【中日】松坂「イジって!」ため口もOK…合同自主トレに合流

スポーツ報知
合同自主トレに参加した松坂は(後方左から)谷元、大野雄、又吉と一緒にノックを受ける

 中日にテスト入団した松坂大輔投手(37)=ソフトバンク=が28日、若手選手に「イジりOK」を打ち出した。キャンプ地の沖縄・北谷(ちゃたん)町で先乗り合同自主トレに合流。ウォーミングアップ前に外野付近でナインに「松坂大輔です。仲良くしてください。怖がらずに話しかけてください」とあいさつした。すると、すかさず8歳下の大野雄が「ダイスケ~っ!」と大声のヤジ。周囲は爆笑に包まれた。

 怒るどころかタメ口も許す。松坂は「全然アリです。結構、ノックのときも(ダイスケと)言われたんで。すぐに(大野)雄大がイジってくれて良かったです」と、後輩に礼儀よりノリの良さを求めた。入団テストに合格した23日の会見でも「どちらかと言うと後輩にナメられやすいタイプ」と自虐的に自己分析。日米通算164勝の大投手らしからぬフランクさで、新天地に溶け込もうと必死だ。

 若手からのイジりは受け入れても、投球フォームはイジる必要がない。松坂を中日入りへと導いた西武時代の兄貴分・友利編成部員は「けがのない状態でキャンプに入れるのは、ここ4、5年で初めて。投げ方も良くなっている」と目を細めた。ソフトバンク時代は痛む肩をかばう不自然な投げ方だったが、力強い腕の回転がよみがえってきた。松坂自身も「すぐに(ブルペンで)投げられる状態」と言い切るほどだ。

 ただし焦るつもりは毛頭ない。キャッチボールの距離も70メートルまで延ばしたが「首脳陣から『飛ばしすぎるな』と言われている。少しペースを落としてもいいかな」と、キャンプではスロー調整に徹する予定だ。ファンからのサイン要請にも神対応で、色紙に「中日ドラゴンズ#99」と書き添えた。「あいさつして、みんなと練習して、ドラゴンズの一員になった実感が湧いてきました」。竜の松坂。つかみはOKだ。(田中 昌宏)

 ◆松坂の合流初日

 ▼午前7時頃 沖縄・恩納村の宿舎で起床。横浜高の後輩・柳と朝食。

 ▼8時30分 北谷公園野球場に到着。ウェートトレーニングを行う。

 ▼9時45分 中日入団後、ファンに初サイン。Tシャツの袖には「Dice―K 99」の刺しゅう。

 ▼9時50分 外野であいさつとウォーミングアップ。

 ▼10時30分 又吉とキャッチボール。足元にはチームカラーの青いニューバランス社製スパイク。

 ▼10時40分 ノックと簡単な投内連係。合間にコンディショニングコーチらと調整法について話し合い。

 ▼正午 陸上競技場で200メートル走などをこなす。参加最年長のため、課せられた本数は少なめ。

 ▼午後0時40分 昼食。

 ▼1時30分 数十人のファンに囲まれ、この日2度目のサイン会。

 ▼2時 柳らとともに友利国際渉外担当の運転する車で宿舎に戻る。

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