【楽天】ドラ6西巻、キャンプ1軍スタート決定!高卒新人ドラ1以外では球団史上初

スポーツ報知
西巻は打撃練習で快音を響かせた

 楽天のドラフト6位・西巻賢二内野手(18)=仙台育英高=が、キャンプを1軍でスタートすることが31日、正式に決定した。藤田一也内野手(35)が、左ふくらはぎを痛め、2軍スタート。二遊間を守れる内野手が不足していることから西巻の1軍“昇格”が決まった。高卒新人野手のキャンプ1軍スタートは、楽天では2016年のオコエ瑠偉外野手(20)以来2人目。ドラフト1位以外の高卒ルーキーでは、球団史上初となる。

 プロでの初キャンプを前に、西巻に大きなチャンスが舞い込んだ。1軍キャンプ参加を伝える連絡は、新人合同自主トレも終わった29日だった。「『1軍に参加するように』と。(連絡は)1軍のマネジャーさんからです。うれしかったのと、しっかりアピールしていきたいなという気持ち。最年少としてしっかりやりたい」と表情を引き締めた。

 キャンプイン直前に、藤田が左ふくらはぎを負傷。茂木、村林ら二遊間を守れる選手にリハビリ組が多く、渡辺直を加えても、三好、ルーキーの山崎の3人だけとなり、西巻に声がかかった。「技術的なところも聞きながら、上の雰囲気に慣れていけたら。自分の色を出していきたい。守備と走塁という部分でアピールできたら」と意気込みを語った。

 運もあっての1軍スタート。それでも、長所を認められたからこその抜てきだった。梨田昌孝監督(64)は「体(身長167センチ)は小さいけど動けるし、守備は使えそう。打つ方はまだだけど、いい経験をさせたい」。守備なら1軍でもやっていけると判断したからこそ、経験の意味も込めて、上でスタートさせることを決めた。

 この日は、他の1軍メンバーとともに久米島野球場での自主トレに参加。ノックやティー打撃で汗を流した。「やるしかないなという気持ち。いい経験だと思うし、いろいろ学べたらと思います」と語った18歳。主力と若手が生き残りを争う最高の環境の中で、プロとしてのスタートを切る。(山口 泰史)

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