【ヤクルト】青木、キャンプ合流初日から全開 9時間24分猛トレ「昔を思い出しながら」

スポーツ報知
屋外でのランチ特打で快音を響かせる青木(カメラ・池内 雅彦)

 ヤクルトに7年ぶりに復帰した青木宣親外野手(36)=メッツ=が、7日、キャンプに合流し、チームメートの心をがっちりつかんだ。練習前のアップで「アメリカナイズされて少し日本のしきたりを忘れている部分があるので、先輩ですけどガンガンいじってくれていいのでよろしくお願いします」とあいさつ。初日からいきなり9時間24分の青木劇場で堪能させた。

 午前8時1分に選手一番乗りで球場入り。赤褐色の新バットで臨んだランチ特打では112スイングで5本のサク越えをマークした。1月末から使うNPB球に「投げやすい。(打っても)飛ぶね。こっちの方が楽です」と順応。ほとんどが本隊を離れて独自調整を予定していたが、ベースランニング、フライ捕球、投手陣に交じってのランニングに全て飛び入りし、ファンのサインの求めにも気さくに応じた。

 周囲への影響は計り知れない。山崎ら若手にも自ら積極的にコミュニケーションを取り「あいつとプレーできて幸せ」と名指しされた山田は「これから野球をしていく上で、青木さんに負けないぞという気持ちになったりすると思う」と向上心に火がついている。

 実戦も遠くはなさそうだ。小川監督は未定を強調したが「6年間、2月の終わりに合わせている」と指摘。WBCに出場した昨年ほどのスピード調整ではないとはいえ、メジャー時代も2月末からオープン戦に出場。順調なら24日の阪神とのオープン戦(浦添)で顔見せする可能性はある。

 ファンも大挙。背番号23に敬意を表し、この日の観衆は今キャンプ最多となる1230人と発表された。「自分が来て減ってたらショックだけど、だったら良かった。メジャー1年目のキャンプ(の気持ち)に似ている。すごく気持ちよくできましたし、昔を思い出しながら楽しんでやりました」。充実の表情で6日遅れのキャンプインを駆け抜けた。(田島 正登)

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