【ソフトバンク】千賀、育成出身で史上初の開幕投手に

スポーツ報知
開幕投手に指名された千賀

 ソフトバンク・千賀滉大投手(25)が、育成出身で史上初となる開幕投手を務めることが19日、分かった。宮崎キャンプ4度目の休日となったこの日、工藤公康監督(54)が「もう伝えたよ。15日に。もう一つ上のレベルに上がって、ホークスを引っ張れる投手に」と明言した。

 昨季最多勝の東浜、ベテラン和田らを抑えての大役だ。「1年の軸として考えてもらっている。言われた以上、頑張りたい」。この日静養した右腕は表情を崩すことなく、来月30日のオリックス戦(ヤフオクD)のマウンドに思いをはせた。

 昨季は3月にWBCに出場し、ポジション別大会優秀選手に選出された。シーズンは背部痛に苦しみながら、育成出身初の2年連続2ケタ勝利となる13勝4敗で、初タイトルとなる勝率1位を獲得。日本シリーズの開幕投手も務め、球団の育成出身選手では初めて年俸1億円に到達するなど、今やチームの顔の一人だ。

 指揮官は「24度投げて、24個勝てる投手になれる」と才能の高さを表現するだけに、要求は高い。「(実績など含め)まだ千賀、東浜は物足りない」と言い切り、「去年フルに活躍していない。ローテーションを飛ばさないで、千賀の力を出せば優勝できる」と期待した。14日にコーチ陣との食事会で決定し、自室で直接通達したのも、更なる飛躍を望んでのことだ。

 18日の紅白戦では最速154キロを計測するなど、調整は順調。来月3、4日(ナゴヤD、京セラD)には、侍として豪州代表との強化試合も待つ。「いいスタートを切れるようにしたい」と背番号41。全身全霊で、チームの期待に応えてみせる。(嶋田 直人)

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