【阪神】桐生より速かったルーキー・島田海吏を福本豊さん絶賛「50盗塁はできる!」

スポーツ報知
走塁練習する島田(奥から俊介、ロサリオ=カメラ・馬場 秀則)

 俊足を売りとする阪神のドラフト4位・島田海吏外野手(22)=上武大=が20日、沖縄・宜野座キャンプを訪れたスポーツ報知評論家の福本豊氏(70)から金言を授かった。全体練習後に初対面を果たし、「もっと重心を低く踏み出せば、守備も走塁もスピードに乗る。定位置を取ったら50盗塁はできる!」とアドバイスされた。

 世界の盗塁王が気にかけたのは、島田の潜在能力の高さを見抜いたからだ。「俺がプロに入った時よりも全然上。(175センチと)小柄だけど、走り打ちじゃなく、軸でしっかり回っている」。50メートル5秒7の足だけでなく、鋭いライナーを打ち分けるシャープな打撃を絶賛した。

 島田は中学3年の時、陸上で日本人初の9秒台をマークした桐生祥秀にジュニア五輪100メートルで先着した経歴を持つ。この日午後の1か所打撃では、売り出し中の2年目右腕・才木の内角直球を立て続けに右翼線にはじき返した。金本監督は「内角に(バットが)パッと出る。面白いね」と非凡なセンスを認めた。

 福本氏は通算1065盗塁の実績もさることながら、2543安打、208本塁打の打力を誇った。出塁率の高さが圧倒的な盗塁数を支えてきた。「プロ3年目に三遊間に当てにいく打撃をしたら西本監督に怒られた。『強く振らんと使わんぞ!』と。島田も強く引っ張る姿勢を忘れないでほしい」とエールを送った。

 島田は18日の日本ハム戦(宜野座)では2度にわたって二盗に失敗。この日のスチール練習ではベース近くでスライディングに入る練習を繰り返した。「最後の方は勢いを殺さずにスライディングができた。(打撃は)真っすぐを1球で仕留められるようにしたい。福本さんには話していただけるだけで光栄だし、ありがたいです」と目を輝かせていた。

 ◆島田 海吏(しまだ・かいり)1996年2月6日、熊本・宇土市生まれ。22歳。九州学院高では2年春に甲子園出場。上武大へ進み、2017年ドラフト4位で阪神入り。今キャンプ初日の30メートル走では3秒88で、チームトップの植田に0秒01差の俊足を披露。175センチ、72キロ。年俸800万円。右投左打。独身。

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