【広島】田中、ベンチスタートの弟・俊太の前で意地の安打 兄の威厳保った

スポーツ報知
試合前の花束贈呈で握手する田中兄弟(左から兄・広島の広輔、弟・巨人の俊太)

◆オープン戦 巨人―広島=降雨ノーゲーム=(25日・那覇)

 兄の威厳がひと振りに詰まっていた。広島の田中が初回、プレーボール直後の直球を中前にはじき返した。「外寄りの速い球を振っていこうと思ったら、ヒットになってくれた」。続く菊池の3球目に二盗は失敗したが、見せ場を作った。

 試合前のセレモニーで、ドラフト5位で巨人に入団した弟の俊太=日立製作所=と並んで花束を受け取った。「粋な計らいをしてもらって両親も喜んでいると思う。(ユニホームは)似合っていると思いますよ」。2人でカメラに納まって照れ笑いした。俊太は「不思議な感じでした。僕はまだ1年目なのでコツコツとやって、戦えるようにしたい」と同じ内野手の兄に続くことを誓った。

 弟はスタメンから外れ、出場前に降雨ノーゲームとなったため、同時にグラウンドに立つことはなかった。昨季盗塁王に輝いた4歳上の兄は「シーズンで実現できたらいい。彼も実力を評価されて入ってきていると思いますから」と兄弟そろっての活躍を思い描いた。(表 洋介)

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