【阪神】金本監督、ロサリオ効果で「95点!過去3年の中で一番強い」

スポーツ報知
ロサリオはすっかり仲良しになった西岡(後方)にじゃれつかれ、笑顔を見せる(カメラ・馬場 秀則)

 阪神・金本知憲監督(49)が28日、沖縄・宜野座キャンプを打ち上げ、13年ぶりのリーグ制覇へ手応えを示した。キャンプMVPには新外国人のウィリン・ロサリオ内野手(29)を指名。「優勝と軽く言うものではないと思っていますけど、過去3年の中で一番強い。優勝に向かってやっていきたい」と胸を張った。

 過去2年のキャンプ総括会見では厳しい言葉を残したが、就任3年目は「95点」と高い評価を下した。先発ローテに不安があり、捕手、遊撃、中堅の定位置が定まらないままでも、「不動の4番」の誕生が大きな安心材料になった。ロサリオは紅白戦を含む実戦6試合で打率6割6分7厘(12打数8安打)、3本塁打、10打点の大活躍。「打線の大きな軸ができた。得点力不足と守備力で、なかなか勝ちが転がってこなかったところがあるが、克服されつつある」と昨季2位から頂点に立つイメージを描いた。

 メジャー通算71発、韓国球界の2年間で70本塁打を誇る男は、最終日も強い向かい風が吹くフリー打撃で48スイング中、7本のサク越え。「いい状態で健康に終われた」と、この1か月を淡々と振り返った。周囲の評価と対照的に「70点」と低くつけた自己採点にも本物感が漂っていた。(島尾 浩一郎)

 ◆金本監督の春季キャンプ総括 就任1年目の16年は「80点」と採点。MVPにしたのは鳥谷、藤川らベテランが大半で「まだまだ物足りない」と若手に厳しい言葉を向けた。昨年は採点せず、当時5年目の北條を絶賛。不動の正遊撃手だった鳥谷に対して「ナナサン(7対3)で勝っても、お前ないぞ、と言っている」と刺激を与え、北條の遊撃での開幕スタメンをこの時点でほぼ確定させた。

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