【中日】松坂、先発!4660日ぶりナゴヤDで2回2失点…アマダーに2ラン被弾

スポーツ報知
先発した中日・松坂

◆オープン戦 中日―楽天(4日・ナゴヤドーム)

 中日にテスト入団した松坂大輔投手(37)が、先発で本拠地デビューを果たしたが2回2失点。楽天・アマダーに痛恨の2ランを被弾した。

 初回、先頭・島内を初球の内角直球で左飛に打ち取ると、ペゲーロには粘られたが10球目のスライダーで三ゴロ。銀次も直球で中飛に仕留めて3者凡退の好スタートを切った。

 2回はウィーラーをチェンジアップで捕邪飛。続く今江には内角高めの直球を詰まりながら右前に運ばれて二盗も決められたが、岡島は直球で左飛。左翼・アルモンテの守備が緩慢で、今江に三塁進塁を許した。そしてアマダーにスライダーをバックスクリーン右に運ばれる2ランを被弾。続く山下は空振り三振に封じ、31球の投球でマウンドを降りた。

 ナゴヤドームで登板するのは西武時代の2005年5月31日、交流戦の中日戦以来4660日ぶり。8回2失点だったが打線の援護がなく黒星がついた。同ドームで被弾するのは04年10月17日、中日との日本シリーズ第2戦で立浪に3ランを浴びて以来。また、楽天戦で登板するのはソフトバンク時代の16年10月2日(コボスタ宮城)以来。1回5失点と散々だっただけに、リベンジを果たせなかった格好だ。

 先発メンバーの発表からボルテージは最高潮だった。楽天の10人、中日の野手9人の紹介が終わり、球場ナビゲーターが「そしてドラゴンズのピッチャーは、背番号99…」とアナウンスすると割れんばかりの大歓声。「松坂大輔~!」のコールで絶叫がこだました。

 始球式には百貨店「松坂屋名古屋店」で始球式体験福袋で当選した小学生が登場。周辺には「松坂屋がスポンサーなので僕が投げるんです」とジョークを飛ばしていたが、“前座投手”の投球も静かに見つめていた。

 登板前日の3日は星野仙一氏追悼試合のセレモニーに参加。さらにはブルペンで捕手を立たせて約30球を投球。まだブルペンの場所が分かっておらず、遠回りしてしまい、苦笑いを浮かべた。楽天とのオープン戦の試合中にはナゴヤドームを後にして、報道陣には「前の日、僕しゃべらないんで…」と申し訳なさそうに会釈して気合を高めた。この日も試合前の練習中はグラウンドに現れず、ドーム内のブルペンなどで調整。集中力を高めていた。

 2月26日のハンファ(韓国)との練習試合(北谷)で移籍後初めて実戦登板。横浜高時代から「野球で緊張したことはない」と言い切る怪物は、当日も「緊張とかはなかった。久々なので『どういう時間で動いていたのかな』とか」と、投球よりも登板当日のルーティンを再確認することに苦心したという。当日は球団のスピードガンで最速143キロを計測。「(球速が上がったので)ガッカリするよりは良かったです」と笑っていたが、この日のMAXは144キロと前回を上回った。

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