【ロッテ】“二の舞い”か逆襲か…3年連続オール右腕ローテ

スポーツ報知
涌井

 昨季最下位だったロッテの開幕ローテが3年連続で「オール右投手」となるプランが浮上した。小林雅英1軍投手コーチ(43)が12日、「(先発6人は)右だけでもかまわない」と語った。外国人が不振にあえぐ野手陣は、2013年以来の「和製打線」で臨む可能性が出てきた。昨季チームは防御率(4・22)、打率(2割3分3厘)ともにリーグワースト。巻き返しなるか。また金森栄治1軍打撃コーチ(61)が貧打解消策を語った。

 開幕まで3週間を切り、ロッテのローテが浮かび上がってきた。現状では涌井、石川が確定しており、次点で酒居と新助っ人のボルシンガーの選出が濃厚。小林コーチは「左だから欲しいというわけではない。いいパフォーマンスを出してくれている人が戦力。右だけの編成でも僕はかまわないと思う」と右腕6枚で固めることを示唆した。

 チームの右腕偏重具合は今年に限ったことではない。実は16、17年も「オール右腕」が開幕ローテだった。14年までは成瀬(現ヤクルト)がいたため、左右のバランスを考えたローテが組めた。左腕を挟むことで相手打線の目線を変えられるメリットもあったが、今年は果たして…。

 ローテの残りは実質2枠。14日のオリックス戦(ZOZO)に先発する“幕張のジョニデ”こと左腕オルモスは7日の巨人戦(同)で3回8失点と後がない。仮にオルモスが結果を残せなければ昨季7勝の二木、西野、関谷の右腕組と、藤岡貴、チェンの左腕組の中から絞られることになりそう。古巣ソフトバンクとの対外試合で5回連続無失点中の大隣は開幕ローテにこだわらず、ローテの谷間で起用するプランも練られている。

大隣は谷間へ 一方、野手の開幕スタメンは13年以来の「和製打線」で形成されそうだ。主軸候補に期待された新助っ人のドミンゲスはオープン戦4試合で打率9分1厘とバットが湿りがち。井口監督は「オープン戦で結果が出てなければ先発では考えていない。競争という中でみんなやっている。ドミンゲスも分かっていると思う」と断言。開幕1軍から外れる可能性にも言及した。昨季はパラデス、ダフィーが不振を極め、途中加入のサントスとともに1年限りで退団。今季も“二の舞い”にならないことを願うばかりだ。

(長井 毅)

 ◆ロッテは過去2年も「オール右」で開幕ローテ

 ▽16年 涌井、大嶺祐、スタンリッジ、石川、二木で開幕を迎えた。4月6日のソフトバンク戦(ヤフオクD)まで9試合で右腕が先発し、この間は5勝3敗1分けの首位だった。

 ▽17年 涌井、西野、唐川、石川、スタンリッジ、佐々木で開幕ローテを形成。5月9日の楽天戦(コボパーク)まで右腕が先発し、この間は30試合で8勝21敗1分けの最下位だった。

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