【広島】新井激走「体も足も元気」リクエスト要求されるもセーフ
スポーツ報知
◆オープン戦 楽天5―3広島(17日・静岡)
巨体を揺らした新井が、倒れ込みながら左手を伸ばした。4回無死一、二塁。エルドレッドの左中間フェンス直撃の二塁打で一塁から一気に生還した。梨田監督がリクエストを要求したものの、判定は変わらずセーフ。センター後方の大型スクリーンに映し出された41歳の激走に、静岡のファンが沸いた。
「(走塁は)普通です。先にベースに指が入ったのは自分でも分かった。タイミングはアウトだけど、アンパイアもよく見てくれました」。ユニホームのズボンを汚した新井は、サラリと振り返った。
好走塁の直前の打席では、楽天・美馬に2ストライクと追い込まれてから、外角のスライダーを見極め、四球を選んだ。「相手もいい投手。くさいところをついてきたけど、内容も良かったと思う」。2回1死一塁でもヒットを放ち、6回1死では四球。全打席で出塁した。
「まだ開幕まで2週間ぐらいあるけど、今のところケガもない。体も足も元気だし、いいんじゃないの。順調に来られているんじゃないかな」。ひたむきさを忘れないベテランが、今季もカープを熱く盛り上げそうだ。