【阪神】ロサリオお目覚め弾 オープン戦25打席目でようやく1号

スポーツ報知
1回2死、ロサリオは糸井に続き2者連続となる左越えソロを放つ(カメラ・馬場 秀則)

◆オープン戦 中日12―2阪神(17日・ナゴヤドーム)

 ちょっとした“難産”を終えた阪神・ロサリオは、一塁ベンチでも糸井と競演した。「喜んだり、悲しんだり、怒ったり。いろんな感情を持って試合に臨むところが、自分と似ている」。共感することが多い糸井と目を合わせると、2人は同じコミカルなパフォーマンスで互いの本塁打を祝った。

 オープン戦9試合、25打席目での初長打が本塁打になった。お目覚めの一発は初回2死。前を打つ超人が「しっかり振れた」と中堅左へ、オープン戦3試合目で1号。刺激になったことは言うまでもなく、ロサリオも内角直球を左翼席へ打ち込んだ。「どんな球を投げて、どんな球種があるのか。それを分かりながら、プランを立てて打席に入れた」。小笠原とは2度目の対戦。前回(9日)は3打数無安打だったが、経験も生かし「1本出てよかった」と小さく息をついた。

 この日まで打率1割5分と苦しみ、前日(16日)は甲子園に残留。室内での打撃練習では、福留から助言を受けた。投手側に歩きながら打つ動きで、下半身から始まる一連の打撃フォームを大ベテランが実演してくれた。間(ま)やタイミングの取り方の一助になったようで「福留さんはキャリアも知識もお持ちなので。きょう生かせたことを、とてもうれしく思います」と謙虚に感謝。クリーンアップを形成する福留、糸井と心を通わせた。

 韓国の2年間で70本塁打を放ち、浮沈のカギを握る絶対的な4番打者。金本監督も「本人もホッとしてると思う」と目尻を下げた。この日も4打席に立つことを志願し、新天地でも成功しようと懸命。オープン戦負け越しが決定したが、支柱が復調する意味は大きい。(長田 亨)

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