【阪神】投手陣崩壊!開幕ローテ候補ボロボロ、OP戦最下位

スポーツ報知
中日に完敗した金本監督(中央)は、試合終了と同時に足早にベンチから引き揚げる(カメラ・馬場 秀則)

◆オープン戦 中日8―0阪神(18日・ナゴヤドーム)

 秋山はマウンドから、ぼう然と打球の行方を見た。「(球の)高さに関しては、立ち上がりから修正することができないまま、安打ゾーンに投げてしまった」。初回、ビシエドの適時打で先制を許すと、2回は2死一、三塁から大島に高めに浮いたスライダーを強振され3ラン。6回で10安打を浴びて7失点(自責6)。「中日打線も決め打ちしてきた。今までと違う対応だった」。10日の対戦(甲子園)で5回無失点に封じた竜の変化に対応できなかった。

 虎先発陣に“投壊”が見え始めた。前日(17日)に先発し、開幕2戦目での登板が予想される岩貞は6回5失点(自責4)。この日は昨季12勝をマークした右腕も不安を残す結果に終わった。藤浪も好不調の波が大きい。開幕ローテ候補の5投手(メッセンジャー、秋山、岩貞、藤浪、能見)のオープン戦成績を合計すると、防御率は4・14とピリッとしない。序盤で劣勢となる試合が続き、オープン戦最下位に沈んでいる。

 評価が上がり続ける高橋遥に白羽の矢が立てられそうだ。ドラフト2位左腕はこの日、ウエスタン・リーグのソフトバンク戦(タマスタ筑後)で5回0/3を1失点。オープン戦と合わせて10回を2失点と猛アピールを続けている。金本監督は高橋遥について「(開幕1軍も)あるかもね。もう1回、2回、球数がどれぐらいいけるのかどうかとか」と話した。頼みの先発陣が盤石でないなか、ルーキー左腕の大逆転ローテ入りも現実味を帯びてきた。(長尾 隆広)

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