【西武】稼頭央ただいま!5286日ぶり西武ユニでの所沢に「うれしい」

スポーツ報知
6回1死二塁、秋山の適時二塁打で生還しナインに迎えられる松井(カメラ・清水 武)

◆オープン戦 西武4―1日本ハム(18日・メットライフドーム)

 おかえりなさい―。レオ党の大歓声を浴びながら、“レジェンド”が左打席に立った。0―0の6回1死。西村の1ボールからの2球目。松井は真ん中低めの直球を右翼線にはじき返すと、二塁を目指して疾走した。オープン戦初長打となる二塁打。所沢が熱く沸いた。

 「ありがたい。本当に大きな歓声をいただいた。ビジターで来るのとは景色が違うし、オープン戦とはいえうれしい」。続く秋山の適時二塁打で、先制のホームイン。03年9月27日の近鉄戦以来、稼頭央が5286日ぶりに西武のユニホームを身にまとい、西武Dに帰ってきた。「9番・左翼」でスタメン出場し、軽快な動きを見せた。

 1打席目にはちょっとした“サプライズ”が用意されていた。3回1死三塁のチャンス。打席に向かう時、バックスクリーンには「ライオンズ復帰後 本拠地初打席」の文字が映し出された。「逆にプレッシャーでしたね」と空振り三振に終わったが「ありがたいことです。あそこで打てたらベストでしたけどね」と苦笑いした。

 グラウンド外でも、42歳の年齢を感じさせない。この日の私服はベージュ色のフード付きトレンチコート。足元は鮮やかな白のスニーカーで合わせた。“流行”のファッションをさらりと着こなし、グラウンド内外で若々しく躍動している。

 この日は日曜日。美緒夫人と2人の子供は、家で留守番していた。レジェンドも家に帰れば、一人のパパだ。帰宅後は夫人の手料理と、子供たちの笑顔が待っている。ここまでオープン戦は14打数5安打の打率3割5分7厘と好調。辻監督は「争いが激しくなるね」とうれしい悲鳴だ。内外野ともにライバルは多いが、開幕1軍へ「チャンスをいただけるのなら、積極的にやっていきたい」と背番号7。自宅での“ご褒美”を活力に変え、さらに所沢を熱くする。(小林 圭太)

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