【中日】森監督、ドラ1鈴木博に143試合登板指令?「全試合でも投げさせます」

スポーツ報知
中日・森監督

 開幕を前にセ・リーグ6球団の監督とドラフト1位選手が一堂に会してトークの前哨戦を行う「セ・リーグファンミーティング2018」が19日、横浜市内で行われ、中日・森繁和監督(63)がドラ1右腕の鈴木博志投手(20)に「143試合登板指令」を発令した。

 金の卵について問われた指揮官が“らしい”言葉で絶賛した。「見立て(見た目)は良くないんですが、投げるボールは勢いがあります。みんな先発をやりたがる中、リリーフをやりたいというルーキーはそうはいない」と笑みを浮かべた。そして「(開幕時の起用構想は)セットアッパーとして7、8回を。でもまあ完璧ではないリリーフ陣ですから、最後に持ってくることもなくはない」と、守護神・田島が安定感を欠くようなら、いきなりクローザーとして起用する可能性にも踏み込んだ。

 まだまだ森繁節は止まらない。さらに「1年目ですから2イニングとかそういうことは言わない。その代わり全試合でも投げさせます」とニヤリ。1イニング限定で「権藤、権藤、雨、権藤」ならぬ「博志です…博志です…博志です…」という悲壮感満点な酷使も予告した。

 壇上で背筋を伸ばして指揮官の言葉を聞いていた鈴木博も気合十分だ。「143試合投げるから、体のケアをしっかりしないと」とジョークも弾んだ。オープン戦はチーム最多タイの4試合に登板して4イニング無失点と、いまだ1点も奪われていない。「ゼロ(失点)を心がけて143試合投げるくらいのつもりでいたい。体の消耗も考えて球数を少なくすることを考えたい。そのためも初球は大胆でいい。ゴロやフライなら1球で終わるし、ダメでもファウルになると考えたい」。初球からストライクで勝負して、あわよくば打者3人を3球で打ち取る省エネ投球で、即戦力の期待に応える。

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