田淵幸一氏、星野氏と「阪神で同じユニホームで戦えたことが最高の思い出」

スポーツ報知
「お別れの会」に出席した田淵幸一氏

 今年1月4日に膵臓(すいぞう)がんのため70歳で亡くなった楽天・星野仙一副会長のお別れの会が19日、東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪で行われた。

 大学時代から親交のあった田淵幸一氏(71)も参列。星野副会長が監督を務めていた阪神や08年の北京五輪ではコーチとしてタッグを組み「友人、親友というけど、大親友ですね。今日があるのも彼のおかげ。彼がいなくなって、こんなにさみしいものかと。涙ももう枯れましたけどね。でもこうやって写真を見たり、昔の思い出を見るとグッと来ますけどね。(星野氏は)人が登れない山。ものすごく大きな山ですよ。それを必死になって登っていく姿、彼の努力する姿を見ると、私も後ろから絶対に追っていこうと思いますよ。彼とは地獄の底まで一緒に行く気持ち。一番の思い出は阪神で夢にも見た同じユニホームで戦えたこと。あの2年間は最高の思い出だった」と語った。

 昨年5月に大動脈瘤(りゅう)の手術を受けた際には星野氏が見舞いに来てくれたという田淵氏。だが、今となって考えれば当時は星野氏も闘病していた時期で、それを知らなかった田淵氏は「『ブチ、お前大丈夫か。もっともっと長生きせんといかんやろ』と言ってくれて励ましてくれたけど、自分はがんの治療をしていたんですよ。そういう男。弱気を見せない、弱音を絶対吐かないそういう男」と証言していた。

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