【楽天】岡島、星野さんのため勝利にこだわる

スポーツ報知
2013年9月のロッテ戦で、味方の先制3ランで生還した岡島(左)を出迎えた当時の星野監督

 楽天の新選手会長・岡島豪郎外野手(28)が20日、「とうほく報知」のインタビューに応じた。キャンプ、オープン戦と順調に調整は進んでおり、打撃に関しても手応え十分。今季から就任した選手会長としての意気込みや、1月に亡くなった星野仙一副会長への思い、さらに準備を進める「第3の捕手」などについて語った。(取材・構成、山口 泰史)

 銀次の後を受けて今季から選手会長に就任。人前で話す機会も増えた。

 「周りを見るようになりましたし、人を観察することが楽しくなりました。前に出てしゃべるのは難しいですね。嶋さんとか、すげえなって改めて思います。僕が入ったとき嶋さんが(選手会長を)やってて、チームのトップに立つ人間というのは、良くも悪くも左右されるというのはすごい思ったんで」

 今年1月、入団時の監督でもあった星野仙一副会長が70歳で死去。特別な思いを抱いてのシーズンだ。

 「もちろん(特別な思いは)ありますし、それは僕だけじゃないと思うし、チーム全体としてそういう思いでやるっていうことは間違いない。勝つことに関しての執着心というか絶対あると思うんで、それを生かしてやりたいなとは思います。選手会長として」

 闘将との一番の思い出は、13年のシーズン中に外野での起用を直訴したことだ。

 「僕は外野挑戦させてもらったんで、それが自分の野球人生を長くしてくれた。キャッチャーやってたらユニホーム着てるか分からないし、思い切りよく使ってくれたというのは、僕は一番の思い出ですね」

 シーズンへ向けて、調整は順調。打撃には手応えを感じているという。

 「手応えはすごく感じてて、バッティングはいい方向に向かってるんじゃないかなと思ってます。結局シーズンも探り探りだと思うんで、そこでいかに自分のその日の状態に合わせてパッと入っていけるか。引き出しはまた去年より増えましたね。結局大事なのは、勇気を持ってやることかなと思います。今年は挑戦しながらやりたいと思います」

 課題はシーズンを通して調子の波が大きいことだ。

 「打ってないときの自分を何とかしたいんですよね。もうちょっと粘れるでしょと自分に言いたいし、そこをテーマにシーズン終わってから頑張ってきた。僕の変わるところじゃないかなと思います。とにかく下向かずに前向いてプレーしたい。絶対見られてるから」

 今年は第3の捕手としての起用も想定される。

 「チームのためになるんなら、全然構わないですけど、できれば出たくない(苦笑)。代打出してタイムリーで追いついて、キャッチャーいないというようなときだと思うから。要は緊急のとき。心の準備だけはしたいなと思います」

 個人のテーマには、今年も“全力”を挙げる。

 「全力でプレーすることが一番にあるから、全力でプレーしてけがしないように頑張りたい。ここ数年は1年間戦えてないので、まずは1年間チームの戦力になるというのを第一前提に、頑張りたいなと思います」

絶対今年は優勝 目標はシンプルにチームとしての優勝だ。

 「去年悔しい思いをみんなしたし、絶対今年は優勝したいなと思うし、日本シリーズに出て勝ちたいなと思う。横道にそれないように、なんとか優勝に向かってチームまとめていけるようにしたい。僕の力だけじゃ無理なんで、先輩方の力を借りて、チーム一丸となって戦いたいなというのはすごくありますね」

 ◆岡島 豪郎(おかじま・たけろう)1989年9月7日、群馬県生まれ。28歳。関東学園大付高から白鴎大を経て、11年ドラフト4位で捕手として楽天入団。13年シーズン後半は「1番・右翼」で日本一に貢献。14年シーズンから登録も外野手となった。今季から選手会長に就任。176センチ、82キロ。右投左打。既婚。今季年俸は4400万円。

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