【阪神】貧打1点敗戦…1番糸井はマルチ&二盗も

スポーツ報知
7回無死一塁、大山(右)が見逃し三振に倒れ、厳しい表情の金本監督(左から2人目、カメラ・馬場 秀則)

◆オープン戦 オリックス3―1阪神(23日・京セラドーム大阪)

 糸井がコンパクトに振り抜いた。6回1死から、オリックス・西の145キロ直球を中前に運んだ。次打者の糸原はフルカウントから空振り三振となったが、糸井は二盗を決めた。1打席目の右翼越え二塁打も含めて、古巣相手に4打数2安打。チーム唯一のマルチで、気を吐いた。「がんばりまーす」と一言だけ残して球場を後にしたが、17日の中日戦(ナゴヤD)でも本塁打を放つなど、開幕へ向けて順調な調整を続けている。

 20日のDeNA戦(横浜)は雨天中止で“幻”に終わったが、この日は今季初めて1番に入った。リードオフマンとして十分すぎる活躍を見せられた金本監督だが、「理想は(糸井と福留で)3、5番で、ロサリオのまわりを固めたいけどね」という。それでもオープン戦残り2試合の内容次第では、30日の巨人との開幕戦(東京D)では1番打者に座る可能性もある。

 チームはこの3試合でわずか3得点にとどまっている。主砲・ロサリオはオープン戦で28打数4安打(打率1割4分3厘)と元気がない。鳥谷も22打数1安打で打率4分5厘と深刻だ。指揮官は「実戦の球を打てるのもあと2試合だから、きっちり、何とか結果としても出してほしいわ」と嘆くしかなかった。

 打線が低調なオープン戦は2勝11敗1分けで最下位。静かに闘志を秘める背番号7の一撃が、シーズンへ逆襲のキーマンになる。(長尾 隆広)

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