【中日】木下雄、支配下契約→即5失点…それでも“代魔神”の可能性十分

スポーツ報知
9回に登板し5失点だった木下雄

◆オープン戦 中日1―6ロッテ(23日・ナゴヤドーム)

 この日に支配下登録されたばかりの中日・木下雄介投手(24)が、満塁弾を浴びるなど1イニング5安打2四球5失点と散々だった。

 同点の9回にマウンドに立った67人目の支配下選手。新背番号「98」のユニホームが手元に届くのは25日の午前とあって、従来の背番号「201」で登場した。それが悪かったのか、安打、安打、四球で、あっという間に無死満塁のピンチ。何とか2死満塁までこぎつけたが、加藤を迎えてフルカウント。竜党から「頑張れ!」と拍手も沸き上がったが、苦し紛れの真ん中内寄りの直球を右翼席中段に運ばれた。「力みすぎました。シーズンに入ればもっと力むと思う。しっかり練習したい」と悪夢の満塁被弾を振り返った。

 さらに1点も失って計5失点。オープン戦の防御率は9・00に跳ね上がったが、森繁和監督(63)の高評価は変わらない。「木下を9回に投げさせたのは、投手コーチもいろんなことを考えた上でのこと。経験を次に生かしてくれたらいい」と淡々。1億1000万円でチーム投手最高年俸の守護神・田島が安定感を欠くようなら、新年俸が支配下最低保障の420万円の木下雄を“代魔神”に据える可能性もあるのか。

 近藤真市投手コーチ(49)は説明した。「木下は予定通りの9回。タジ(田島)どうこうでなく、競った場面(での登板)がなかったので、経験させたかった。結果はああいう風になったけど、1点の重みが分かったはず。満塁のフルカウントから真っすぐでいき、1点を惜しんで4点を取られた。経験を次に生かしてくれたらいい」と、指揮官と同じ言葉で雑草派右腕の奮起に期待。うなりを上げる最速151キロの直球を武器に、田島や鈴木博とクローザーの座を争うことも十分あり得そうだ。

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