【西武】雄星、高木直伝のツーシームぶっつけ初披露 両コーナーこれまで以上に使える

スポーツ報知
5回2安打無失点の西武・菊池

◆オープン戦 西武4―0DeNA(23日・メットライフ)

 3年連続開幕投手を務める西武・菊池が開幕前最後の登板となるDeNA戦に先発し、5回2安打無失点5奪三振と封じ込めた。前日(22日)に、巨人から移籍してきた高木勇から“高木ボール2”(ツーシーム)を伝授され、初披露。最速も154キロを計時するなど30日の日本ハムとの開幕戦(札幌D)に万全の状態で挑む態勢を整えた。

 マウンドに上がった雄星の目の色が変わった。初回先頭の桑原を150キロ台の直球で追い込んでからの5球目。「追い込んでから積極的に使って、いいところに決まった」。カーブを投じ、空を切らせた。テンポのいい投球で66球を投げ、5回を無失点。「0でいくのと、1、2失点で開幕にいくのは違う。(開幕前)最後ということで、意識しました」と笑顔を見せた。

 開幕1週間前のこの日に、わずか1日で“マスター”した新珍球も披露した。「高木ボール2」だ。3回先頭、左打者・倉本への2球目。本塁手前付近で打者方向に少し落ち、一ゴロに仕留めた。「あの球はツーシーム? あ、いや、高木ボールって言うんです(笑い)」。前日(22日)の先発投手練習で教わったことを告白。巨人時代に原監督が命名した「高木ボール」は、カットボールだが、雄星が投じた球はツーシーム。「今日のブルペンで初めて投げました」と、ぶっつけ本番で結果を出した。

 4回には筒香の2球目にも投げた。ひざ元へのボールだったが内角攻めが効き、151キロ直球、そしてこの日の最速154キロのファウルでカウントを整え、最後は外角低めのスライダーで空振り三振。わずか5球程度の試し投げだったが、両コーナーがこれまで以上に使える感覚をつかんだ。

 中6日で挑む開幕戦。2年連続初戦白星へ「チームも、自分もしっかりいいスタートが切れるようにしたい」。新たな武器を手にした絶対的エースに敵はいないはずだ。(小林 圭太)

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