【楽天】則本、巨人・菅野との投げ合いで開幕へ弾み

スポーツ報知
菅野の投球を見つめる則本

◆オープン戦 巨人1―5楽天(23日・東京ドーム)

 苦しみながらも、本塁を踏ませることはなかった。楽天・則本は4回以外、毎回走者を背負いながら粘りの投球で6回102球、5安打無失点。7三振を奪い「ランナーが出てからの方が全体的にバランスはよかった。それをワインドアップでもやっていきたい」と1週間後に迫った開幕戦へ向けて、手応えと課題を口にした。

 マウンドを楽しんだ。昨季は自己最多に並ぶ15勝を挙げ、222奪三振、防御率2・57は自己最高で、NPB新記録となる8試合連続2ケタKを樹立するなどキャリアハイの成績を残した。その要因を「WBCで菅野さんと一緒に行動をさせてもらって、成長出来たおかげ」と言い切る。変化球の握りや投げ方といった技術的なことから、マウンドに立つまでの心境など多くのことを学んだ。そんな菅野との投げ合いに「打者の菅野さんと対戦できてよかった。当てないように、早いカウントでアウトを取ろうと思った」と笑った。

 キャンプイン直後の2月上旬には早くも2年ぶりの開幕投手の指名を受けた。最速は153キロをマークし、これまであまり投げなかったフォークも多投。「(フォークは)悪くなかったし、球速も出ていた」と手応えをつかんだ。昨年の球宴第2戦以来となる菅野との投げ合いで、シーズンへの弾みをつけた。(安藤 宏太)

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