【阪神】金本監督「優勝して胴上げしてもらうところ見て欲しかった」弔辞全文

2018年3月29日7時0分  スポーツ報知
  • 涙を流しながら弔辞を述べる阪神・金本監督(現場代表)

 1月4日に膵臓(すいぞう)がんで亡くなった楽天・星野仙一副会長(享年70)の「お別れの会」(東京では19日に開催)が28日、大阪・北区のハービスホールで開かれた。一般参列者も含め2780人が献花。阪神の1、2軍の全選手は練習前にユニホーム姿で出席し、2003年リーグ優勝の闘将を弔った。金本知憲監督(49)は号泣しながらの弔辞で、墓前に優勝のウィニングボールを供えることを約束した。

 ◆弔辞全文

 星野さん、まず、本当にタイガースに呼んでいただいて、ありがとうございました。いまだに、こうして写真を見るだけで涙が止まらない日が続きます。広島出身の僕を、地元の広島でプレーしている僕を、強引にタイガースに呼んでいただいて、そのおかげで2003年の感動の優勝を味わうことができました。阪神ファンを喜ばせたいという星野さんの思いと、星野さんを胴上げしたいという思いと、ただそれだけでひたすらに頑張って勝ち取った優勝だと思っています。

 僕と星野さんは1年しか、監督と選手としてプレーしていませんけど、僕がその後、タイガースでずっと選手を続けていても、常にけがをした時は「大丈夫か」と、フルイニング記録が途切れた時も「今からが大事だ。お前の姿、振る舞いをみんな見ているから」と電話をしてくださいました。引退する時も電話をいただきまして「まずはゆっくりしろ」と、「すぐにユニホームを着ろ」とアドバイスをいただきました。私が監督の要請をされた時に、かなり迷って、どちらかといえば消極的だったのですが「とにかくやれ。チャレンジしろ。オレができたんだからお前もできる」と。何回かそういう話もしました。最後は選手時代のFA(の時)と同じで半ば強引に「やれ、ユニホームを着ろ」の一点張りでした。

 そして僕が監督に就任してからも、楽天の副会長をされているという立場でありながら、常に心配してくれて、チームづくりにアドバイスをしてくれたり、ほめてくれたり、マスコミを通じてすごくサポートをしていただきました。最後に会ったのは(昨年12月の)殿堂入りのパーティーの時ですが、「どうだ、あいつはどうだ。あの選手はどうだ、使えそうか」とか、ずっとそんな話ばかりです。

 何とか星野さんの期待に応えられるように、私もタイガースの監督として強いチームをつくっていきたいと思います。僕と星野さんとの間(関係で)の三つ目の夢であるタイガースの優勝…。一つ目の夢は2003年、僕がタイガースに来て、星野さんを胴上げするという夢はかないました。二つ目の夢は何とか楽天で日本一になってほしい。中日とタイガースで成しえなかった日本一、日本シリーズの優勝をどうしても達成してほしい。これが二つ目の夢でした。三つ目の夢というのが、僕がタイガースで優勝して胴上げしてもらうところを星野さんに見てほしかったです。それはかなわぬこととなってしまいましたけど…。どうしても何とか優勝して「よくやったな」という言葉をかけてほしかったです。今年、選手たちとともに頑張って、必ず優勝しますので、天国から「よくやったな」という言葉をかけてください。そしてウィニングボールを墓前に供えに行きますので、待っていてください。本当にタイガースに呼んでいただいてありがとうございました。しっかり島野さん(03年ヘッドコーチ、07年死去)とともにタイガースを応援してください。以上で私の弔辞とさせていただきます。

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