【中日】小笠原、藤浪との甲子園V腕対決制す「粘って投げられた」

スポーツ報知
最後を締めた田島(右)をハイタッチで迎える小笠原

◆阪神2―3中日(6日・京セラドーム大阪)

 味方の逆転を信じて、ただただ腕を振り続けた。小笠原が7回を2失点にまとめて今季初勝利。「守備にも助けられ、粘って投げられたと思います。野手の方々に感謝したい」と20歳の開幕左腕は、自身2戦目での白星に頭を下げた。

 相手マウンドには、同じ甲子園優勝投手の藤浪がいた。初回、苦手の糸井に逆転2ランを浴びた。それでもチェンジアップ、スライダーなどの変化球もさえ、8回の福田の勝ち越し打を呼んだ。乱調で先に降板した3学年上の“先輩”に粘り勝ちした。

 5日の巨人戦(ナゴヤD)で、こちらも甲子園V投手の松坂の移籍後初登板は、大阪移動中だったので生で見ることができなかった。「取り組み方が素晴らしい。色々と細かく教えてくれて、いつもためになります」。普段から気にかけてもらい、尊敬してやまない存在。粘投に何も感じないわけはなかった。

 「見ての通りだな」と森監督も及第点を与えた。チームは開幕から2カード連続負け越すなど、いまだ2勝5敗。「ここから勝ち続けて、去年の分まで負け数を返済できるようしたい」と背番号11は力強く宣言。飛躍の1年はここから幕を開ける。(嶋田 直人)

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