【中日】木下雄、初1軍昇格即登板で150キロ0封デビュー「腕を振ることだけを考えた」

スポーツ報知
8回に登板した木下雄

◆DeNA6―1中日(15日・横浜)

 中日の木下雄介投手(24)がDeNA戦で1回無安打無失点の満点デビューを飾った。

 苦労を重ねた分だけ、思い切り腕を振った。1―6の8回。木下雄は、待ちこがれたプロ初登板のマウンドに上がった。先頭の代打・関根を左飛に打ち取り、続く代打・佐野も中飛。最後は倉本も一ゴロで、堂々の0封デビューを果たした。

 直球の最速は150キロを記録。「腕を振ることだけを考えた。まず1軍で投げることができてよかった。ここから勝ち試合で投げさせてもらえるよう頑張ります」と冷静に振り返った。

 不振が続いた又吉の降格でこの日、初の1軍昇格。3月に念願の支配下登録は果たしたが、開幕1軍は逃していた。それでも2軍で快投を重ね、1軍切符を勝ち取った。試合前は「人生初の横浜です。家族からは『とにかく頑張って』と言われました」と意気込んでいたが、早速結果を残した。

 最速151キロの直球が武器の木下雄は、大阪市平野区出身で183センチ、82キロ、右投右打。徳島・生光学園高を経て駒大に入学したが、右肘の故障で中退。以降はアルバイトや不動産業の会社員も経験しながら2015年に四国IL・徳島に練習生として入団し、16年育成ドラフト1位で中日入りした苦労人だ。

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