【阪神】メッセンジャー、生涯虎宣言

スポーツ報知

 阪神のランディ・メッセンジャー投手(36)が16日、出場選手登録が8年に達し、国内フリーエージェント(FA)権の資格取得条件を満たした。2010年から阪神ひと筋でプレーしてきた右腕はこの日、甲子園で投手練習に参加。「ここでキャリアを終えたい。よそ(他球団)に行くつもりはサラサラない」と生涯タイガースを誓った。

 タテジマへの思いは本物だ。「自分にチャンスを与え続けてくれるタイガースに感謝したい」と、198センチの長身を折り曲げた。これまでも明かしてきた阪神への愛着について「そこは本当に。全然、変わっていません」と言い切った。

 球団首脳は「タイガースひと筋でFAを取った外国人選手は過去にも例がない。必要な戦力だという思いは伝えました」と説明。前日(15日)に残留要請し、メッセンジャーも「(自分の思いは)言いました」と相思相愛だ。本格的な交渉は今オフになるが、年俸3億5000万円からの増額に加え、2年契約を基本線に提示することになりそうだ。

 今季は4年連続5度目の開幕投手を務め、巨人・菅野に投げ勝った。ここまで86勝を積み上げ、外国人最多勝利まであと31勝(1位は郭泰源の117)。通算1289奪三振は外国人投手歴代2位(1位は郭源治の1415)につける。「この国を去る時には(外国人記録の)全部のカテゴリーで一番上に立っていたい」とモチベーションも高い。

 12日の広島戦(甲子園)は球審への暴言で退場処分を受けたが、18日の中日戦(ナゴヤD)へ「気持ちを切り替えている」と強調した。来季から日本人扱いとなる大黒柱。早々の“残留宣言”で虎党を安心させた。

 ◆外国人選手の国内FA権取得 1996年に取得した郭泰源(西武)が適用第1号でメッセンジャーで9人目。野球協約第11章により取得翌年から外国人枠を外れる。11年オフ、許銘傑(当時の登録名はミンチェ)は同年取得のFA権を行使して西武からオリックスに移籍した初の外国人となった。

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