【山村宏樹 一発解投】危機を迎える前に 打順変更2案

スポーツ報知
茂木を1番に戻し、昨年好調時の打線に組み替えてはどうか

 ペナントレースは、15日で他の5球団との対戦が一巡した。その時点で最下位に沈んでいる楽天だが、最初の5カードを見ると日本人、外国人を問わず、全体的に打線に元気がない。13~15日の西武戦を見て感じたのだが、西武の選手はバットの振りが強く、走塁も含めてプレーにスピード感がある。対して、楽天はスピード感がない。

 体調不良の選手が出たこともあるが、最初の15戦はほぼ毎試合で先発オーダーが変わっている。しかし、「1番・島内、2番・茂木」という打順は、ベンチの狙いが伝わってこないし、疑問だ。ここで次のような考え方が出てくる。

 〈1〉昨年の好調時のように、1番・茂木の後にペゲーロ、ウィーラー、アマダーと外国人大砲を並べる。銀次、島内、岡島らを後ろに置き、下位に厚みを持たせる

 〈2〉藤田を先発で2番に置くという、オーソドックスな形。二塁手の藤田は先発出場の機会が限られているが、打撃好調なのでもっと使いたい。打撃の調子が上がらない銀次は、今は一塁に固定して今江と併用し、打順も8、9番など楽な所で打たせる。

 この2つのどちらかだ。 17日から、対戦2巡目に突入した。今週のソフトバンク、オリックスとの計6連戦は、楽天にとって正念場。ここは最低でも五分の星で乗り切らなければならない。仮に大きく負け越して借金10に達するようだと、チームは早くも危機を迎える。(元楽天投手、スポーツコメンテーター)=随時掲載=

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