【オリックス】田嶋、7回0封!宮内オーナー「ベリーグッド!」
スポーツ報知
◆ロッテ0―3オリックス(19日・ZOZOマリン)
田嶋は最後の力を振り絞った。7回2死、鈴木を143キロの高めの速球で詰まらせて三邪飛。「途中から低めを振ってくれなくなったので、ゾーンで打ち取ることを考えた。四球を出さなかったことが一番」。7回を2安打無失点で2勝目。ドラフト1位左腕が開幕から17試合目でチームに初の連勝とカード勝ち越しをもたらした。
4回途中6失点でKOされた7日の西武戦(メットライフ)の試合中からノーワインドアップをやめ、セットポジションに変えた。右足も2段モーション気味に上げるようになった。「軸足に乗りやすいし、自分の間が取れるようになった」。グラブも茶色から青色に新調。試行錯誤が結果に表れた。
辛口の宮内オーナーも快勝にご満悦だった。「見るに堪えない」と途中で帰った8日の西武戦(メットライフ)以来の直接視察となった総帥は「ベリーグッド! 今日は褒めておきましょう」と絶賛。福良監督も「田嶋でしょう。素晴らしかった。真っすぐも変化球も(相手打線に)合っていなかった」と脱帽した。
プロ初完投初完封はお預けとなったが、涌井に投げ勝った経験は自信になる。「監督からも先を見ずに1回1回に集中しろと言われていた。実績ある方に胸を借りるつもりで、出せる力をぶつけようと思っていた」と振り返ったサウスポー。金子、西のWエースに白星のないオリックスに、救世主が現れた。
(表 洋介)