【広島】下水流「最高です」、自身初サヨナラ打で今季初5連勝

スポーツ報知
12回2死二塁、サヨナラ打を放ちナインから水をかけられる下水流(右から2人目=カメラ・保井 秀則)

◆広島5×―4ヤクルト=延長12回=(19日・マツダスタジアム)

 最後は伏兵が決めた。今季初の延長戦に突入し、迎えた12回2死二塁。10回から途中出場した下水流が初球のスライダーを鋭く振り切ると、打球は右中間を抜ける自身初のサヨナラ打。チームを5連勝に導いた。

 横浜高時代は中日・福田と同期で、3年春の2006年センバツで全国制覇を経験したプロ6年目。今季本拠地最多3万1549人が見守るなか、お立ち台で「絶対(走者の)安部をかえそうと思っていた。みんなの勝利です。最高です!」と声を張り上げた。

 先発・岡田が4回4失点と乱調。苦しい流れを変えたのは攻撃陣だった。6回に1点差まで追い上げると、2死一、二塁の場面で下半身の張りから18日に再昇格した鈴木が代打で登場し三塁への内野安打を放った。後続が倒れ同点とはならなかったが、9回には菊池の適時三塁打で追いつき延長へと持ち込んだ。

 14年5月6日の対中日戦で阪神がベンチ入り全25人を出場させて以来の、ベンチ入り全員出場。総力戦を制した緒方監督は「全員でつかみ取った勝利。最後の最後で勝利の女神がほほ笑んでくれた」と言葉に力を込めた。選手層の厚さを見せつけた今季初の5連勝で最多の貯金6。この勢いで、混戦のリーグを抜け出す。(種村 亮)

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