【楽天】3戦ぶり先発の嶋、走者一掃V二塁打 今季初連勝

スポーツ報知
6回2死満塁で走者一掃の二塁打を放った嶋

 楽天は20日、オリックス戦(楽天生命)を逆転で制し、今季初の連勝となった。3戦ぶりに先発マスクをかぶった嶋基宏捕手(33)が、同点に追いついた直後の6回、2死満塁から走者一掃の右中間二塁打。守っても則本昂大投手(27)を今季初の完投勝利に導き、改めてキャプテンの存在感を示した。

 やや体を前傾させて、嶋は食らいつくようにバットを振り切った。同点に追いついた直後の6回、2死満塁。オリックス・比嘉の外角スライダーを、右中間に打ち返した。試合を決める走者一掃の二塁打。お立ち台で「ここで打たないと皆さんに何を言われるか分かりませんので、根性だけで打ちました」と笑った。

 強い気持ちで臨んだ一戦だった。打撃を買われた山下のスタメンが2戦続き、3試合ぶりのスタメンマスク。「悔しい思いがなくなったら終わり。ここから挽回するには、チームが勝って、自分も活躍するしかない」。負けられない思いが、今季初の連勝へとつながった。

 気分転換も図った。福岡からの移動ゲーム。楽天生命パークに入ると、ヘルメットを関係者に託した。左耳からあごにかけてを守る、フェースガードを装着。「何をやっても打てないから、頼みました」。視界が狭くなることで、集中にもつながると言われる改造も、決勝打に一役買った。

 開幕19戦目で今季初の連勝。「なかなか連勝できなくて、苦しい戦いでしたけど、本拠地で連勝を伸ばしていきたい」。キャプテンの一打でトンネルを抜けたチームが、勢いを加速させていく。(山口 泰史)

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