【楽天】則本、11K完投で2勝目!

スポーツ報知
2失点完投で2勝目を挙げた則本(カメラ・佐々木 清勝)

◆楽天5―2オリックス(20日・楽天生命パーク)

 ギアを一気に上げた。2点を失った直後の4回。則本は初めて150キロ超をマークするなど、たった11球で3者連続三振を奪った。「打たれた相手はしっかり抑えようと思いました」。エースの力投に応えるようにして6回に打線が逆転。4回以降は無失点で9回まで投げきった。

 仲間の思いに力が入った。3回に5安打を浴びて2点の先取点を献上。ベンチに帰ると嶋から「ゴメン、悪いな」と声をかけられた。直前の攻撃で2死から見逃し三振を喫し、流れを手渡したと責任を感じていた主将の声にハッとして、他の野手からも「2点で耐えてくれ」と声が飛んできた。

 ドクターKのペースが上がってきた。11三振を奪い、昨季8試合連続で日本記録を樹立して代名詞ともなった2ケタKを今季は4試合目で初めて記録。今季31三振で早くもリーグトップに躍り出た。5年連続最多奪三振に輝けば鈴木啓示(近鉄)、江夏豊(阪神)の6年連続に続き史上3人目の快挙。フォーク、スライダー、直球と多くの球種を決め球で使い「真っすぐもキレはあったし、変化球もよかったと思う」とうなずいた。

 チームは今季初の連勝で、2点差の逆転勝ちも初めて。6勝12敗1分けとチームが苦しむ中、則本が登板した試合は4試合中3試合で勝っている。梨田監督は「逆転して則本が完投して、チームにとって意味のある勝ちになった」と称賛。則本は「一つずつしか勝てないので、一つ一つを大事にやっていきたい」と早くも気持ちを切り替えた。(安藤 宏太)

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