【中日】モヤ、4安打デビュー!初打点も記録 竜党のモヤモヤ吹き飛ばす!

スポーツ報知
デビュー戦で4安打と活躍したモヤ(右は大島)

◆中日11―7広島(20日・ナゴヤドーム)

 竜党のモヤモヤをモヤが吹き飛ばした。3点を追う7回1死、左中間二塁打で大逆転の口火を切った。この回一気に5点を奪い、なお2死満塁で再び打席が巡り、今度は左前にダメ押しの2点打。連敗を5で止めた201センチの大男は「何て言っていいのか分からないよ」と照れ笑い。3回には初安打初打点。来日初出場で4安打3打点と大暴れした。

 米市民権取得のため戦線離脱した主砲・ビシエドの代わりに1軍初昇格して4番に抜てきされた。守備位置は8日のウエスタン・リーグ阪神戦で人生初挑戦したばかりの一塁。「外野じゃなくて一塁? 『ノ~』って叫んだよ」と顔を覆った。オープン戦は打率1割3分5厘と不振で開幕1軍を逃した。だが2軍では打率3割7分7厘、3本塁打、13打点と爆発。「降格を告げられた日にリラックスしようと決めた」と開き直りが奏功した。

 巨人・廖任磊(リャオ・レンレイ)、日本ハム・トンキンと並ぶNPB最長身。「シャワーが低すぎて体が洗えない」と日本での生活では苦労が多い。「でも1軍遠征は(広い部屋の)高級ホテルに泊まるんだろ。不都合もなくなるだろうね」と瞳を輝かせた。

 新助っ人が呼び込んだチームの20安打は2013年6月15日のロッテ戦(QVC)の22安打以来。森監督は「広島さんも(モヤが)打席に立ってないので分からなかったと思います」とニヤリ。“竜の巨人”が逆襲に導く。(田中 昌宏)

 ◆スティーブン・モヤ・メルセデス(STEVEN MOYA MERCEDES)

 ▼生まれと球歴 1991年8月9日、米領プエルトリコ生まれ。26歳。幼少期にドミニカ共和国に移住し、08年にタイガースと契約。14年にメジャー初昇格し、16年には31試合で5本塁打。今季、中日入団。家族はエリサベス夫人と2女。

 ▼長身NO1 巨人・廖任磊、日本ハム・トンキンと並ぶNPB最長身の201センチ。野手では12球団単独NO1。体重は117キロ。足も33センチと巨大で、キャンプイン当時は球団支給のスパイクが間に合わなかった。

 ▼日本語ペラペラ!? 森監督にスカウトされた昨オフよりも前から「日本でプレーするかも」と考え、スマホに複数の日本語学習アプリを入れて独学。今では「調子はどうですか。僕は最高です」「卵はよく焼いてください」などと滑らかに会話できるほど。

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