【中日】モヤ、ドミニカの“東海大相模”出身!?「アルモンテは僕のボス」

スポーツ報知
ナインを迎えるモヤ(中)

◆中日11―7広島(20日・ナゴヤドーム)

 中日が3点を追う7回に、2死からの7打数連続安打を含む8安打を集中させて7点を奪い大逆転。連敗を5で止めた。チームの20安打は2013年6月15日のロッテ戦(QVCマリン)の22安打以来の大爆発だった。

 この日のヒーローは来日初の1軍登録で、即「4番・一塁」として起用されたスティーブン・モヤ外野手(26)。4安打3打点と爆発して、主砲・ビシエドが米市民権取得のため戦線離脱したチームのピンチをチャンスに変えた。

 首脳陣から「一塁でいくぞ」と告げられて、思わず顔を覆って「ノ~」と叫んだという。一塁は今月8日のウエスタン・リーグ阪神戦(ナゴヤ)で人生初挑戦したばかり。試合前は「完璧じゃないが、ドラゴンのような守備を披露したい」と謎の抱負を語っていた。無難に3つの飛球、1つのゴロをさばき、捕球についても「内野のみんなが丁寧に送球してくれた。ワンバウンドがなかったことに感謝しているよ」。ただし、7回の守備で中堅・大島の送球をカットした遊撃・京田が、ボールを地面に叩きつけた悪送球には骨を折ったようだ。

 この日も3打数2安打1打点で打率(4割3厘)と打点(16)の2冠を維持したアルモンテとは、同じドミニカ共和国の「セナペック高」出身。2学年下のモヤが「アルモンテは僕のボスだ」と畏敬するだけに、高校野球部の先輩後輩で、厳しい上下関係があったのか。アル砲は「いや違うね。僕は首都サントドミンゴで、モヤは別のキャンパス。高校時代は会ったことないんだ。そもそも野球アカデミーに所属する高校生は週に1日、木曜日にだけ通学して、あとは野球ばっかりしてたんだ」と打ち明ける。どうやら「東海大相模高と東海大翔洋高というか、クラーク記念国際高のようなもの」(球団関係者)とのことだ。

 アルモンテは妻や子どもと楽しそうに帰路に就いたが、モヤはひとりきりでタクシーに乗り込んだ。エリサベス夫人(24)が、長女・ソエリちゃん(1)と年子の二女、アリーナ・アブリルちゃんを3月に出産したばかりで、来日できないのだ。「3月生まれだけど妻がアブリル(スペイン語で4月)と名づけたんだ。神様のおかげで早く来日してくれないかな」と、まだ見ぬベビーとの対面を心待ちにしている。

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