【西武】栗山の逆転弾で史上初本拠地開幕8連勝!

スポーツ報知
4回2死一、二塁、栗山(左)が右越え3ランを放ちベンチ前でナインと敬礼ポーズする(カメラ・川口 浩)

◆西武9―3ロッテ(21日・メットライフドーム)

 豪快な打球音が鳴り響いた。栗山が放った打球は大きな放物線を描き、右翼席に吸い込まれた。0―3の4回。1点を返し、なおも2死一、二塁のチャンスで内角高めの直球を仕留めた。今季1号逆転3ランに「ここでもう一本、何とかつなげられればと思っていた。結果的に最高の形になった。本塁打が打てたので、いい一日になりました」。チーム初の本拠地開幕8連勝へと導いたヒーローは2日連続のお立ち台で声を弾ませた。

 今季は若手の台頭もあり、代打起用も多いベテランは「しっかり準備することに変わりはない」と腐ることなく、その日の最高の状態で試合に臨むことを心掛ける。この日もアーリーワークに参加し、試合に備えた。

 運気も急上昇(?)している。17日の日本ハム戦(東京D)前に散髪に出掛け、“ちょんまげ”が結えるほどの長髪をばっさり切った。“トレードマーク”に別れを告げた理由は「ゲンを担ぐとか、そういうのではないですよ。たいした理由ではないので。ちょっときっかけがありまして」と秘密を貫くが、不思議な力が宿っている。短髪にしてから全4戦で毎試合安打。11打数5安打で打率4割5分5厘、1本塁打、7打点と勢いが止まらない。安打が全て打点に結びつく、まさに“髪ってる”モードだ。

 先輩の勢いに乗り、4―3の5回2死一塁では浅村が中越え4号2ラン。続く山川が左越え6号ソロを放ち、2者連続弾でトドメを刺した。3連勝でチームは早くも貯金10。「一つでも多く連勝を伸ばしていきたい」と栗山。3戦連続の逆転勝ちで加速度を増した西武特急が、独走態勢に入ろうとしている。

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