【ソフトバンク】達川ヘッド、衣笠氏を悼む「試合に出るのが当たり前の人だった」

スポーツ報知
亡くなった衣笠祥雄氏について語った達川コーチ

 ソフトバンク・達川光男ヘッドコーチ(62)が24日、ともに広島の黄金期を支えた衣笠祥雄氏との別れを惜しんだ。

 最後に会ったのは昨年の交流戦。「悪いのは聞いていたが…。電話は時々、くれていた。『若いキャッチャーを怒るなよ。怒ると今の若い子は伸びんよ』と言われた」と振り返った。

 現役時代は、試合前に行うシートノック直前のキャッチボール相手を務めていたという達川コーチ。プロ入り後、内野手に転向した衣笠氏から捕手としての心得も学びマウンドの円陣で「ホームラン気を付けろ」「走ってくるぞ」「バントだぞ」などとアドバイスも受けたという。「キヌさんが『タツ上手になったな』と言ってもらって自信がついた」と感謝。「生ものを食べないのにすしが好きで。カウンターに付くとまずは玉(卵)。最後はすし屋なのにステーキが出てくる」「メジャー中継が日本で始まったころ、『オフの時間は何してるんですか?』と聞いたら『メジャーの試合を見ている』と。「ホームランを打つのがすごく好きで『あと5センチ身長があればホームラン王を目指す』と言っていた。常にフルスイングだった」「痛い、かゆいとか言うからけがになる。試合に出るのが当たり前の人だった」と様々な思い出を明かした。

 「穏やかな人で、人を悪く言うことは絶対になかった。とにかく野球が好きでキヌさんがNO1と言ってもいい人」と故人をしのんだ。

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