コンビ組んだ実況アナウンサーが語る衣笠祥雄さん

スポーツ報知
1974年のオールスター戦で、王貞治(右)と記念撮影に納まる衣笠祥雄さん

 TBSのアナウンサーとして、衣笠祥雄さんと何度も実況席を共にした松下賢次さん(65)、林正浩さん(62)=ともにフリーアナウンサー=が24日、スポーツ報知の取材に故人との思い出を語った。

 「解説者としての衣笠さんを一言で表すと『ざっくばらん』。飾ったことは言わず、自分の見たままを話すというタイプだった」と松下さん。「現役時代、同年代の山本浩二、田淵両選手に比べて体が小さいのに、いつもフルスイングで打球を遠くに飛ばした姿が思い出されます」と悼んだ。

 一方、林さんは「素顔はすごく優しい方で、我々アナウンサーにも配慮をしてくれる方でした」と言う。「分かりやすさ、という点では右に出る者がいない。ゆっくり、かつ明瞭なトーンで話すのが特徴で、特に若い人よりも年配の方を常に意識して解説されていたことを思い出します。昨年、ハマスタでお会いしたのが最後になってしまいました」と話した。

野球

×