【楽天】辛島、先発4度で防御率1・82も遠い1勝「難しいですね」

スポーツ報知
楽天先発の辛島は7回1失点の好投も報われず、今季初勝利はならなかった

◆楽天0―1ロッテ(26日・楽天生命パーク)

 楽天は26日、ロッテ戦(楽天生命)に敗れ、今季2度目の4連敗。借金は今季ワーストの10となった。先発した辛島航投手(27)は、7回4安打1失点(自責0)。しかし、打線の援護なく、今季2敗目となった。ここまで4度の先発で、防御率1・82と安定した投球を続けているが、いまだに勝ち星に恵まれていない。

 制御できないボールを、辛島は何とかストライクゾーンへ集めた。初回、四球の走者をけん制で刺し、2死走者なしとしながら、そこから安打、四球、死球で2死満塁。清田をチェンジアップで空振り三振に仕留め、何とかピンチを脱出したが、「どこにいくか分からなかった」と苦笑するほど、立ち上がりは最悪だった。

 我慢の投球だった。5回まで毎回走者を許したが、いい当たりが正面をついた併殺打や、盗塁失敗にも救われた。「(投げる)タイミングが合っていなかった。打者も(ボールが)どこに来るか分からなかったのかもしれないですね。5回ぐらいからマシになってきました」。3回に味方の失策で1点を失ったものの、後続を断ち、追加点は許さない。6、7回は3者凡退に仕留め、7回4安打5四死球1失点。最少失点で先発の責任を果たした。

 梨田昌孝監督(64)は「バラツキがあって、立ち上がり球数も多かったけど、踏ん張って、悪いなりによく投げてくれた」。開幕から2戦連続で7回途中1失点と好投。前回は5回途中3失点で負け投手となったが、今回も7回1失点と試合をつくった。それでも勝ち星は遠く、「難しいですね」と話した左腕。厳しいチーム状況の中でも、マウンドで最善を尽くしていく。(山口 泰史)

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