【日本ハム】清宮「行ったな!」5戦4発!内角克服弾で昇格アピール

スポーツ報知
イースタン・楽天戦の1回2死、清宮が右越え先制本塁打(カメラ・能登谷 博明)

◆イースタン・リーグ 日本ハム4―2楽天(26日・鎌ヶ谷)

 日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(18)が、26日のイースタン・楽天戦(鎌ケ谷)に「3番・一塁」で先発出場。初回に戸村から右越え4号ソロを放ち、最近5戦で4本塁打と好調を印象づけた。この日は1ボールから懐を突かれた直球を仕留め、これまで苦しんできた内角を克服。1軍昇格へのアピールと同時に、この日57歳となった栗山監督のバースデーを祝う一打にもなった。

 差し込まれたような間合いから、清宮の打球は一直線で右翼席へ向かった。「タイミングがとれて“行ったな”と思ったけど、詰まっていたのでちゃんと走りました」。内角の143キロに実際、差し込まれていた。新人離れしたスイングスピードと技術によって、詰まっても打球はスタンドに届いた。2試合ぶりの4号ソロ。1軍昇格に向けて、5戦4発と量産態勢に入った。

 初回2死。体をかすめるような厳しいボール球を見逃した後、再度の内角球を一振りで仕留めた。過去3発は全て真ん中付近。課題の一つだったインコースをクリアした大砲は、「(内角が)嫌なわけじゃないけど、続けられたら自信になる」と淡々と振り返った。

 4月26日は、59年前にソフトバンクの王貞治会長がプロ1号を放った日。「いずれは868本を目指せるような選手になりたい」と理想の選手に挙げている早実の偉大な先輩の“記念日”にアーチをかけた。さらに、この日は栗山監督の57歳の誕生日。指揮官のバースデーを祝う一発にもなった。

 オリックス戦(札幌D)前に取材に応じた栗山監督は、昇格時期については明言を避けつつ、「技術をプロにぶつけるべき時。慣れも大事。一つ言えることは、1軍でも2軍でもベンチに座っていてはいけない」と、実戦経験の重要性を強調した。

 2軍戦12試合目で初勝利となった清宮は、「やっぱり勝つと気持ちいい」と汗を拭い、1軍に向けて「毎試合全力でやって、そういう結果(昇格)がついてくれば」と、足元を見つめた。試合後には特守と特打を消化。28日からのロッテ3連戦(ZOZO)での昇格は見送られた模様だが、一つずつ課題を消化しながら、着実にステップアップしていく。(宮脇 央介)

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