【西武】今季最多16点!山川は日本人12年ぶり4月10発!

スポーツ報知
5回2死三塁、左中間へ11号2ラン放った山川はベンチのナインに迎えられる。後方は秋山(カメラ・頓所 美代子)

◆西武16―4楽天(29日・メットライフドーム)

 パ・リーグは「1強」なのか―。西武が3回までの2点ビハインドをものともせず、先発全員15安打で今季最多16得点と楽天を圧倒。本拠地メットライフで負けなしの11連勝とした。4番山川がリーグトップ独走の11号2ランを放つなど、クリーンアップで11打点。多和田が前日の菊池に続き開幕5連勝を飾った。

 絶好調を示す大当たりだった。山川がフルスイングした打球は、レオ党の待つ左中間へ飛んでいった。「ストライクゾーンを広く、思い切り振るというより、合わせて打った感じです」。5回、1点を勝ち越して、なおも2死三塁、藤平の外角高めを捉え、2戦連発の11号2ランだ。7回2死三塁の中前適時打と合わせて4打点。11本塁打、33打点ともに両リーグ通じてぶっちぎり。シーズン68発&205打点ペースで打線をリードする。

 1点を追う3回2死満塁では、押し出し四球を選び同点とした。「打てる球でしたけど、冷静に見られました。自分が打っても(5番の)森が打っても点が入るのは変わらない」。この日の5打席で一番納得したのは「(3回の押し出し)四球です」とニッコリ。

 ただ4番として「常にホームランは狙っています」と、スタンドに放り込むための準備に抜かりはない。両手首付近を黒のサポーターでガッチリ固定。「変に曲がったり、動かないように。しっかりバットに力が伝わるために」と練習の時から最善を尽くす。アーチを架けた打席では2球目にヘルメットが落ちる程のフルスイング。ファウルとなったが「特大ホームラン狙いでした」と観客を沸かせた。

 本拠地無傷の11連勝。今季初の先発全員安打で浅村、山川、森の主軸だけで11打点をたたき出した。今季14度目の2ケタで最多タイの15安打。2ケタ得点は4度目で貯金は最多の13だ。辻監督は「2点先制されたけど、すぐに追いつけると思った。必死につなぐ姿勢が感じられた」と満足げだ。

 試合後は珍しく打ち込みはせず、疲労回復に努めた山川。「ベストなパフォーマンスをするために、これも練習だと思ってね。トップ、間合い、感覚、今の感じを忘れないように早く明日になって試合がしたい」。野球少年のような目をしていた。(小林 圭太)

 ◆山川が2試合連続の11号。4月は10本目の一発だ。4月に月間10発以上は、16年メヒア(西=10本)以来。日本人打者では、06年浜中治(神=10本)以来。

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