【日本ハム】清宮、1軍昇格! 2日・楽天戦で先発デビュー…栗山監督「選択を間違えないようにしたい」

スポーツ報知
1安打1打点で2軍戦の勝利に貢献し1軍昇格を決めた清宮(左から3人目)は、ナインと笑顔でハイタッチ(左から平沼、大累、1人おいて田中豊、郡=カメラ・泉 貫太)

◆イースタン DeNA2―5日本ハム(30日・バッティングパレス相石スタジアムひらつか)

 日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(18)が、5月2日の楽天戦(札幌D)で一塁スタメンデビューすることが30日、濃厚となった。栗山監督が29日のロッテ戦(ZOZO)の後、1軍初昇格を明言。打順は6、7番を見込む。清宮はこの日、イースタン・DeNA戦(平塚)で4試合連続安打をマーク。1日に札幌入りする。2日の楽天先発は岸の予定。13年の大谷(現エンゼルス)のプロ初打席と同じ相手に挑む。

 救世主に指名された。清宮が5・2に1軍本拠地デビューを飾る。栗山監督はロッテ戦後、囲み取材の質問では明かさず、「俺から話す」ともったいぶってから、「清宮を合流させる」と初昇格を発表した。

 チームが2連敗し、5カードぶりに負け越し。指揮官は「連敗した後で、大事な時期に来ている。めいっぱい若い人たちの力が重要。体の状況を確認したら、調子どうこうじゃなく、野球を一生懸命やれている。1軍の中で何かを感じてほしい」と期待を寄せた。

 2日の楽天戦では、清宮が6、7番で一塁に入り、一塁だった4番・中田はアルシアと左翼、DHを分け合う見込みだ。栗山監督は「打ってくれることを一番、期待している。ひとつの起点かな。選択を間違えないようにしたい」。現在首位打者の近藤が右ふくらはぎの筋挫傷のため、登録抹消に。代わって、左のポイントゲッターの役割が託される。

 清宮はこの日、イースタン・DeNA戦に9試合連続の「3番・一塁」で先発出場。早実時代から通算で6打席連続三振中だった、ドラフト5位の先発・桜井に初回四球の後、2回1死二、三塁で右犠飛。ゆったり構えるフォームを試し、日大三高出身の左腕に対して連続三振を止めた。5回には、今季1軍で3勝を挙げているプロ2年目右腕・京山から右前安打。4戦連続安打として、「1本出るか出ないかは大きな違い」と手応えを得た。

 2軍戦は15試合50打数11安打の打率2割2分ながら、4本塁打、11打点と大器の片りんを示した。試合後は千葉・鎌ケ谷に帰寮。きょう1日の札幌入りに備えた。

2軍4戦連続安打大谷と同じVS楽天岸 2日のプロ初打席で対戦が予定される岸は、大谷の13年の開幕・西武戦(西武D)と重なる。「8番・右翼」の投打二刀流は、右腕に見逃し三振の後、右翼線二塁打、右前適時打を放ち、鮮烈なデビューを果たした。清宮も球界屈指の好投手から伝説を紡ぎ出す。(山崎 智)

 ◆清宮の経過

 ▽1月18日 ダンベルトレーニングで右手親指負傷。

 ▽19日 右手親指付け根の骨挫傷と診断される。

 ▽2月22日 2次キャンプ地の沖縄で急性胃腸炎と診断される。

 ▽24日 中日とのオープン戦初打席で空振り三振。

 ▽3月12日 夜に遠征先の広島から帰京し、都内の病院に入院。

 ▽13日 限局性腹膜炎と診断され、点滴治療。

 ▽20日 食事と軽い運動を再開。

 ▽24日 退院。開幕2軍スタートが決定的に。

 ▽4月3日 2軍全体練習に合流。

 ▽10日 イースタン・西武戦で公式戦初打席、空振り三振。

 ▽17日 イースタン・楽天戦で公式戦初安打。

 ▽20日 イースタン・ロッテ戦で初本塁打含む2発。

 ▽26日 イースタン・楽天戦で直近5戦4発となるアーチ。

野球

×