【中日】福谷&岡田のドラ1救援コンビが今季初1軍「過去の自分は違う自分」

スポーツ報知
今季初めて1軍に合流した福谷(右)と岡田はリラックスした表情で調整した

 中日の福谷浩司投手(27)と岡田俊哉投手(26)が14日、今季初めて1軍練習に合流。15日の広島戦(ナゴヤドーム)から出場選手登録される見込みになった。代わってこの日、笠原と近藤が登録抹消された。

 ダンス&ボーカルグループ「GENERATIONS from EXILE TRIBE」のライブが前日まで行われていた影響で、ナゴヤドームのグラウンドはコンクリートむき出し状態。そのため、ドラフト1位リリーバーコンビも、ドーム横の狭い駐車場で他の投手陣とともにランメニューやキャッチボールなどをこなした。

 2012年1位の福谷はウエスタン・リーグで開幕9試合連続無失点を評価された。「腐ったら終わりだと思ってやってきた」と2軍で結果を残すことだけを考えて投球してきたと話した。09年1位の岡田も開幕12試合無失点と、いつ1軍に呼ばれてもおかしくない状態を維持してきた。それでも「いちばん下っ端だと思ってやっていくしかない」と、1軍では敗戦処理からでもアピールする構えだ。

 現在、1軍にはドラフト1位投手が盛りだくさん。05年希望入団枠の吉見、15年の小笠原、16年の柳、17年の鈴木博に加え、98年逆指名(2位)の岩瀬、西武98年1位の松坂もいる。さらには10年1位の大野雄、13年1位の鈴木翔も、虎視たんたんと1軍の座を狙っている。

 福谷は150キロ台中盤の速球を武器に、14年にリーグ最多の72試合に登板。シーズン途中から抑えに定着するなど11セーブ32ホールド、翌15年も19セーブを挙げた。岡田も13年に7勝5敗2セーブ15ホールドをマーク。15、16年も50試合以上登板してブルペンを支え、昨年はWBC日本代表にも選出された。それでも福谷は「僕は崖っぷち。ただ球の速い投手という先入観は捨ててもらっていい」と、打者の手元で動くボールに活路を見いだすつもり。岡田も「過去の自分なんて、違う自分。できることをひとつひとつやっていかないと」とキッパリ。一時の栄光とは決別し、泥臭くガムシャラに、自らの居場所を取り戻す。

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