【楽天】期待の大砲・内田、開花目前のV弾3号「少し狙っていました」

スポーツ報知
3号2ラン本塁打を放った内田は、ファンの声援に応える(カメラ・佐々木 清勝)

◆日本ハム0―5楽天(19日・札幌ドーム)

 楽天は19日、日本ハム戦(札幌D)に快勝し、今季2度目の3連勝を飾った。「7番・一塁」でスタメン出場した内田靖人内野手(22)は、2回に先制の右越え3号2ラン。2打席目以降は3三振で4打数1安打2打点に終わったが、期待の和製長距離砲が開花の時を迎えようとしている。

 両腕をしっかり伸ばし、内田は強くバットを振り切った。逆方向に上がった打球は、高い札幌ドームのフェンスを越えた。2回1死一塁、日本ハムの先発・有原の外角低め149キロを先制の右越え3号2ラン。2号に続く右越えの一発に「この前も逆方向だったけど、今回のは捉えた感じで感触もよかった。いいホームランだったと思います」と手応えを口にした。

 狙い通りの一発だ。ミーティングから、有原が外中心で組み立ててくることは伝えられていた。「一塁にランナーもいたし、外だろうと。少し狙ってました」。冷静に狙い球を絞っていたからこそ、難しいボールをスタンドまで運ぶことができた。

 結果が打席での余裕を生んでいる。開幕1軍を果たしたものの、9打数無安打で2軍落ち。「結果を欲しがって小さくなっていた」と振り返った。再昇格後、今季初安打となる1号ソロが出た13日のオリックス戦(京セラD)の4打席目以降は、3本塁打を含む15打数6安打5打点。「1本出てからは、冷静に(打席に)入れている」とうなずいた。

 梨田昌孝監督(64)も「粗いところもあるけど、良くなりかけている。楽天では長距離を打てる選手だし、うまく育って欲しい」と期待を寄せた。この3連戦から、ドラフト2位・岩見雅紀外野手(23)も1軍昇格しているが「同じ右として負けられない。どんどん結果を残せるよう頑張りたい」と内田。恐れずバットを振り、真の長距離砲へと成長していく。(山口 泰史)

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