【日本ハム】近藤、則本から鮮やか左前に復活打「ほっとしました」

スポーツ報知
3回2死、復帰後初安打を左前に放った近藤

◆日本ハム0―5楽天(19日・札幌ドーム)

 日本ハムの近藤健介捕手(24)が19日の楽天戦(札幌D)で、右腓腹(ひふく)筋の筋挫傷から復帰後、初安打を放った。「3番・指名打者」で先発出場。3回の第2打席に楽天・先発の則本から左前に運び、4月26日のオリックス戦以来の安打で復活ののろしをあげた。

 近藤らしさが戻って来た。カウント2―1から4球目。「うまくバットが出てくれた」。内角をえぐる142キロのスライダーを逆方向へ。「ほっとしました」。一塁ベース上で息を吐いた。

 4月28日のロッテ戦で負傷し、途中交代。登録抹消後、2軍調整を経て15日の西武戦から1軍に復帰したものの、3戦連続無安打。感覚のズレに戸惑った。抜群の選球眼を持つ男が、16日の西武戦では足に当たる変化球にバットが回るほど。城石憲之打撃コーチ(45)も「自分の体に当たる球を打つような選手じゃない。正直(故障前とは)少し違う」と心配していた。

 課題は明確だった。大切にしているのは投手との間。「判断してボールが見えていない。(ボールを)判断するまでの長さ、タイミングが1番大事だと思うので」。打席でのボールの見え方をフリー打撃で振り込むことで修正してきた。

 第4打席では三振したものの、10球を粘った。「(感覚は)まだまだですけど、振っていかないと分からないので」と状態は上向きつつある。「まだ本人は納得してないだろうけど、徐々に戻ると思います」と城石コーチ。チームは2試合連続無得点で最下位・楽天に連敗。湿った打線に火をつけるには、背番号8の復調が欠かせない。(秦 雄太郎)

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