【広島】満塁弾・野間、大ベテラン新井からイジり倒される

スポーツ報知
お立ち台で鈴木(左)から氷水をかけられる野間

◆広島5―2ヤクルト(19日・マツダスタジアム)

 人生初のグランドスラムが試合を決めた。広島は2点を追う3回2死満塁、野間が鋭い弾道で右翼席最前列に放り込んだ。入団1年目の2015年4月19日の中日戦(マツダ)以来となるプロ2号は逆転満塁弾。「(満塁アーチは)生まれてこの方打ったことない」。右手を高々と掲げ喜びを爆発させた。

 今季の打率は3割2分3厘。特に、丸が右太もも裏痛で離脱して以降は、14試合中9試合に中堅で先発出場して、打率3割6分4厘と打撃好調だ。「丸さんの穴は埋められないけど、僕のできることを精いっぱいやりたい」と、アピールを続けている。

 野間のブレイクを“援護”するのが新井だ。試合前練習で「野間さん! キャッチボールお願いします」と声をかけ、「『丸の居場所はない』とか言ってるらしいな。バティスタが言ってたぞ」と、冗談でイジり倒す。この日、自身の四球の直後に飛び出た一発には、「何とか野間さんにつなごうと思ってた。すごいパワーですね」と持ち上げた。チーム最年長41歳の愛情に、野間は「『打率が3割切ったらイジらない』と言われているので、これからもいじってもらえるように頑張ります」と笑った。

 お立ち台では、鈴木から氷水をかけられ、「最低です…」と震えながら球場を盛り上げた。仲間から愛されるプロ4年目が、頭角を現しつつある。(種村 亮)

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