【日本ハム】レアードがチーム20イニングぶり得点&開幕戦以来札幌D弾

スポーツ報知
初回の先制打に続き、3回1死から左越えに7号ソロを放ったレアード

◆日本ハム7―1楽天(20日・札幌ドーム)

 レアード内野手(30)が日本ハムに20イニングぶりの得点をもたらし、勝利に導いた。初回に左前に先制適時打。3回には札幌Dでは開幕戦以来となる、7号ソロで追加点を奪った。“すし職人”の活躍で、直近5試合で3得点だった打線も活性化。9試合ぶりの2桁安打となる11安打で7得点。5月最後の本拠地での試合を白星で飾った。

 重々しかった雰囲気を、レアードの一打が打ち消した。初回2死一、三塁。塩見の初球、130キロのフォークをバットに乗せた。「高めに絞っていこうかな、と。ストライクが来たら逃がさないように」。好球必打で左前に運び、チームとして20イニングぶりの得点を挙げた。湿っていた打線に火をつけ、初回一挙4点の猛攻を呼び込んだ。

 「早い段階での先制点はチームにとってよかった。加藤投手の援護もできたし、全員が活躍して良い結果になった」。3回には136キロを左翼席中段に打ち込む7号ソロ。札幌Dでは開幕戦以来となるアーチに「最高の感触だったよ」。約1か月半ぶりに本拠地で、ベースを回りながら握りずしを握るパフォーマンスを披露した。

 4月30日のロッテ戦以降、腰の張りの影響で8試合先発から外れた。体調は徐々に上向く中で「体が気になる状態で出ても、結果は出にくい」と復帰の時期を探っていた栗山英樹監督(57)に出場を直訴。指揮官に「そこまで必死に(野球と)向き合うのを待っていたよね」と起用を決意させた、熱い心の持ち主だ。

 先発復帰8試合で3本塁打と好調。「ちょっとケガをしてしまったけど、5月も活躍して6月はもっと活躍できるように」とレアード。休んだ穴埋めは、バットでできる。

(秦 雄太郎)

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