【ロッテ】井口監督、鬼継投!ソフトバンクに5年ぶり3タテ

スポーツ報知

◆ロッテ8―4ソフトバンク(20日・ZOZOマリン)

 ロッテが井口監督の“鬼継投”で今季初の同一カード3連勝。ソフトバンク戦の3タテは2013年5月4~6日(ヤフオクD)以来、ホームでは12年5月11~13日以来、6年ぶりだ。

 ルーキー指揮官は、若き左腕のプロ初白星よりもチームの勝利を優先した。4―1で迎えた5回。16年ドラフト4位でプロ初先発の土肥(どひ)は柳田の犠飛で1点を失ったものの、勝利投手の権利まであと1人の2死二塁までこぎ着けた。打席には4番デスパイネ。リードは2点ある。しかし土肥はファームでも最長4回しか投げたことがない。「球が浮いてきたし、本塁打なら同点。相手に勢いがつくと一気に行かれる」と非情の決断。2番手・益田をコールした。

 「土肥のため、チームのために頑張った」という益田がピンチを切り抜けると、打線はその裏、角中の適時二塁打などで3点を加え、2試合連続完封と絶好調だった武田をKOした。

 前回の3タテ時は3番打者だった井口監督は「覚えてませんね」とクールな反応も、3戦合計19得点に「打線がつながってるし、足も使えている」と満足そう。借金を3まで減らし、「交流戦までに貯金をしたい」と言い切った。

 冷徹に見えた采配だが、もちろん“鬼”のままでない。降板した土肥をすぐに呼び止め「来週も行くぞ!」と次回も先発起用を約束。2軍落ちしたオルモスに代わってローテ定着を狙う2年目左腕は「あそこで交代は仕方がない。(初白星は)次の課題です」と再チャレンジに燃えていた。(星野 和明)

野球

×